2026年05月18日
「音のある暮らし」と「音のない空間」の両立。
次世代の防音賃貸マンション「おとのわ」
リモートワークや動画配信などの普及により、「家」は住むだけの場所ではなく、コロナ禍以降に比べて「働く」「学ぶ」「遊ぶ」など多様な役割を担う場所へと変化しました。こうしたライフスタイルの変容に伴い、あらためてクローズアップされているのが「音」の問題です。賃貸でも「音」を気にせずに仕事や趣味に没頭したいというニーズが高まった反面、騒音にまつわる隣人トラブルの増加もここ数年で顕著にみられます。スターツCAM株式会社(以下、スターツCAM)が新たにリリースした防音賃貸マンション「おとのわ」は、この両面の問題を解決すべく開発されました。本物件は、住まう人にとってどのような価値をもたらすのでしょうか。開発を担当したスターツCAM商品開発部の弓矢に、開発の背景や「おとのわ」に込める想いを聞きました。
目次
顕在化した「音」へのニーズ
住む人の満足と、オーナー様の満足を両立するため、デザインへのこだわりだけでなく、テーマ性をもったコンセプト型賃貸住宅を提案するスターツCAM。高い堅牢性を持ち、住民同士の交流を促す中庭空間が特徴の「ゲーテッドハウス」や、車好きのためのインナーガレージを設けた「ガレリエ」など、さまざまなコンセプトを持った賃貸住宅を土地活用のかたちとしてご提案しています。
「集まる」をデザインするセキュリティ賃貸住宅「ゲーテッドハウス」
ガレージのある暮らしを提案する「ガレリエ」
2025年12月23日、スターツCAMは防音賃貸マンション「おとのわ」をリリースしました。2026年7月には東京都江東区の亀戸に第一弾が竣工し、うち1戸は「おとのわ」のモデルルームとしての活用を検討しています。
弓矢――「実際に体験していただかないと、防音室の性能はイメージできませんからね。『おとのわ』の構想が生まれたのはコロナ禍で、多くの人が家で過ごす時間が長くなり、今まで気にならなかった近隣の生活音を意識するようになりました。“自分の生活音も誰かに迷惑をかけているのでは?”と、自分が出す音も気になり始める方も増えたことで、今後、防音物件のニーズが間違いなく伸びると考えたのです」
しかし、現在の賃貸マーケットにおいて、防音性能を備えた物件は極めて限定的です。データで見ると、首都圏における賃貸防音物件数はわずか0.17%に過ぎません。一方、リモートワークや動画配信が普及し、家を『職場』や『遊び場』として捉える方が増えたことにより、住まいにおける防音ニーズも高まっています。この需要と供給のギャップを好機と捉え、スターツCAMは防音賃貸マンションの開発に着手しました。
「ボックス・イン・ボックス構造」により高度な遮音性を実現
「おとのわ」の遮音性能は「D-70」※を誇ります。壁や建材が音を遮断する性能は「D値」という指標で表され、数値が大きいほど遮音性能は高くなります。一般的なRC造(鉄筋コンクリート造)マンションの遮音性能が「D-45」※程度であることを踏まえると、「おとのわ」の性能は極めて高い遮音性を備えているといえます。このレベルであれば、隣室でピアノを弾いていても「ほとんど聞こえない」状態です。
※同性能は住戸境の壁・床の性能値となります。
この高い遮音性能の核となっているのが、「ボックス・イン・ボックス構造」です。これは、コンクリートの構造体の中に、もう一つの「箱」を浮かせた状態で造る仕組みです。
弓矢───「簡単にいうと、部屋の中にもう一つ部屋を作り、それを躯体から浮かせて振動の伝達を遮断する仕組みです。床・壁・天井をすべて二重構造にすることで、高い遮音性を実現しました」
さらに、「おとのわ」では「乾式工法」を採用しました。これは、コンクリートの流し込みを行わず、部材を組み立てて施工する手法です。
弓矢───「乾式工法を採用することで、施工の手間を極力減らし、工数短縮と省力化を図りました。また、全室を防音にするのではなく、1部屋を防音仕様にしました。すべての部屋を防音仕様にするとオーバースペックになり、建築コストが上がり、賃料に跳ね返ってしまうためです。施工の効率化と設計の最適化を組み合わせることで、コストを抑えつつ、入居者様にとって実用的な性能を提供できるよう工夫しました」
楽器演奏者にとどまらない、防音ニーズの広がり
「おとのわ」が想定する入居者様は、音大生やミュージシャンといった楽器演奏をされる方に限りません。暮らしの多様化を見据え、ファミリー層も重要なターゲットに捉えています。
弓矢──「ファミリータイプの間取りにも、防音室の導入を行います。例えば、小さなお子様がいるご家庭では、夜泣きや足音などが原因で『隣人に迷惑をかけているのでは』と保護者の方が強いストレスを抱えるケースが少なくありません。小学生になればリコーダーや鍵盤ハーモニカの練習も始まります。防音室があれば、こうした日常的な音への気兼ねから解放されるはずです」
さらに昨今では、オンラインゲームや動画配信の普及により、単身者層でも楽器演奏以外での防音ニーズが高まっています。
弓矢──「大音量で映画を観たいというニーズもありますし、生活音をマイクに入れたくない、あるいは深夜に声を出してプレイしたいなどの理由から、ゲーム実況をされる方が防音物件を探しているという声も多く届いています」
「おとのわ」の設計で特にこだわったのは、防音機能を備えながら「普通の部屋」として暮らせる心地よさです。
弓矢──「実は、完全な無音状態は、かえって不快感や不安を招くことがあります。従来の防音室には、静かすぎて落ち着かないという課題もありました。そこで「おとのわ」では、住空間としての快適性を担保するため、専門家のアドバイスを受けながら、静寂と心地よさの絶妙なバランスを追求しました。入居者の好みに合わせて遮音性を調整できるような仕様も取り入れています」
「ニーズ」「リターン」「満足度」。「三方よし」の賃貸経営
スターツCAMでは、「おとのわ」の導入はオーナー様にも多くのメリットをもたらすと考えています。なかでも大きいのが、退去理由の大きな原因となる「騒音トラブル」の回避です。
弓矢──「入居者間のトラブルで多いのが『騒音』です。防音性能を高めることは、トラブル防止のみならず、長期入居を促し経営の安定化に直結すると確信しています」
また、防音物件は供給が極めて少ない市場であるため、競合他社との明確な差別化を図りやすく、賃料の維持も期待できます。
弓矢──「現在の市場環境では、ニッチな需要を確実に捉えることで、高付加価値な賃料設定が可能になります。建築費が5%上がったとしても、それ以上の賃料リターンや空室リスクの低減が見込めるため、利回りにおいても非常に競争力があります。市場のニーズ、投資のリターン、入居者の満足。この『三方よし』を実現することができます」
今後「おとのわ」では、専有部だけでなく共用部にも防音スタジオやシアタールームを備えた、大規模物件の開発も視野に入れています。弓矢は、「入居者同士が音楽を通じて緩やかにつながれるような、新しい賃貸住宅の形を提案したい」と展望を語ります。
さらに、幹線道路や線路沿いなど、これまでは騒音がネックで土地活用が難しかった立地でも、「おとのわ」であれば「静かな住まい」という付加価値を提供できます。
弓矢──「『おとのわ』という選択肢が増えたことで、これまで以上にオーナー様の騒音トラブルに関する不安や悩みに寄り添えるようになります。音のトラブルから入居者の生活を守り、資産価値を維持するための対策を、今後も積極的に提案していきたいです」
>>「おとのわ」の詳細はこちら
https://www.starts-cam.co.jp/lp/concept/otonowa/
- 営業時間
- 9:00~18:00(水曜・日曜定休)
- URL
- https://www.starts-cam.co.jp/