2026年05月01日
人生に寄り添うリノベーション。
改修だけにとらわれない最適な住まいを提案
新築価格の高騰やサスティナブルな消費行動の広がりにより、新築住宅に代わって既存住宅のリノベーション需要が高まっています。こうした市場環境の中、住まいのトータルサポートを手がけるスターツホーム株式会社(以下、スターツホーム)は、注文住宅だけでなく、近年リフォーム・リノベーションにも力を入れています。今回、建築営業部・リノベーションチームの責任者を務める寺川に、事業発足の経緯やリノベーションの最新トレンドについて話を聞きました。
リノベーションとは
リノベーションは、既存の建物に対して、間取りや設備・性能を根本から見直して大規模な改修を行い、住まいの価値を高める方法です。老朽化した部分を直すだけのリフォームとは異なり、暮らし方に合わせて機能やデザインなど総合的に空間を再設計できる点が特徴。中古住宅の活用や資産価値向上の手段として注目されています。
目次
お客様の真のニーズを見極める。ヒアリングから導き出す最適解
思い描くリノベーションを実現させるうえで最も重要なことは、丁寧にヒアリングを重ね、お客様と一緒に理想の暮らしを描いていくことです。寺川は一方的な説明にならないよう、お客様の言葉の奥にある悩みや想いを引き出し、楽しいお打ち合わせになることを心がけています。
寺川──「お客様のニーズを正しく理解するためには、今後その住まいをどのように活用していきたいかを深く伺うことが欠かせません。ヒアリングの段階で、お客様ご自身も思いもしなかった課題が見つかることもあります。たとえば、築50年の物件にあと30~40年住み続けたいというご希望があっても、老朽化の状況によっては部分改修ではご希望に添えないケースもあります。そうした場合は、新築への建て替えや賃貸住宅への住み替えをご提案することもあります。言われたことを形にするのではなく、真のニーズを捉えた選択肢を提示することを大事にしています」
寺川──「また、オーナー様だけでなく、一緒に暮らすご家族一人ひとりのご要望を伺うことも重要です。ご家族全員の声を反映しながら進めることで、完成後のイメージのズレを防ぐことができます。リノベーションは決して安い投資ではありません。だからこそ、納得感のあるプロセスを積み重ねることが大切だと考えています」
ヒアリングを終えると、現地調査へと進みます。ここでは、図面だけでは分からない現場ならではの気づきが生まれ、プランの方向性が変わることもあります。その後、ご要望を踏まえたプランを作成し、お客様との打ち合わせに臨みます。
寺川──「プランのご説明時には、図面や完成予想図などを使い、リノベーション後の暮らしを具体的にイメージしていただけるよう工夫しています。大規模な改修では、室内を歩いているような感覚で見ることのできるAIパース(動画)を用いて、ドアの開閉方向や壁紙の色合いなど細部まで、その場で体感することもできます」
AIパース(スターツホーム提供)
プラン提案と打ち合わせを重ねた後は、改修内容と概算費用をまとめた提案書を作成します。ここからさらに詳細な仕様を固めていきます。
寺川──「ご契約後は、着工に向けて工事と見積もりの準備が本格化します。リノベーションは選ぶ設備も多く、お客様との打ち合わせも密になります。キッチンの高さや浴室の仕様をショールームで一緒に確認したり、お客様がインターネットで調べられた水栓金具を取り寄せたりと、まさに二人三脚で理想の住まいを形にしていきます」
修繕前にリスクを想定する。お客様との信頼を一生モノにするための誠実な対話
(スターツホーム提供)
スターツホームの建設営業部は、他社で施工された物件を改修する「リノベーションチーム」と、自社で建設した物件の修繕を担う「リニューアルチーム」、そしてメンテナンスを専門とする「アフターサービスチーム」の3つで構成されています。
寺川が所属するリノベーションチームは、2023年に発足しました。背景には、人口減少やライフスタイルの多様化により、新築住宅の着工数が全国的に減少し、既存住宅を活かすリノベーション市場が拡大しているという業界全体の流れがあります。スターツホームでも、注文住宅だけではない新たな事業の柱としてリノベーションチームが立ち上げられました。しかし、発足当初は「注文住宅の会社」というイメージが強く、リノベーション事業の認知拡大には苦戦したといいます。
寺川──「まずはスターツホームのリノベーションを知っていただくために、オーナー様への情報発信や勉強会など、地道な広報活動を続けてきました。その積み重ねによって徐々に認知が広がり、リノベーション事業としての実績も着実に伸びてきています」
リノベーションチームが手がける物件の多くは、他社によって建てられた住宅です。図面の仕様や使われている素材、施工の考え方が会社ごとに異なるため、現場を見るまで分からない要素が多く、物件とその状態に応じた判断力が求められます。
寺川──「築年数や構造は物件ごとにまったく違います。工事を進めるなかで、想定以上に雨漏りが進んでいたり、柱の腐食が見つかったりするケースも珍しくありません。こうしたリスクがあるからこそ、プラン提案の段階で『築年数から考えると、こうした可能性があります』と事前にお客様に共有し、誠実に説明するようにしています」
特に築年数が古い住宅は、現在の耐震基準を満たしていない可能性があります。2000年の建築基準法改正以降は地盤調査が事実上必須となりましたが、それ以前に建てられた住宅では調査が行われておらず、必要な補強がされていないケースも少なくありません。スターツホームでは安心安全な住まいを提供するため、耐震診断を行ったうえでの提案を徹底しています。
寺川──「築年数の古い建物であれば、施工の協力パートナーである工務店と連携したり、耐震診断ソフトを活用したりして、お住まいの状況を客観的に診断します。大きなリスクが判明した場合には、無理にリノベーションを勧めるのではなく、住み替えを提案することもあります。状況に合わせて複数の選択肢を用意することで、お客様が費用やリスクなどを正しく比較できるようにしています」
納屋がゴルフ練習場へ。趣味を極める「ゆとリノベ」がかなえる生活の質の向上
(スターツホーム提供)
子どもが独立したあと、使われなくなった部屋が生まれるという状況は、多くの家庭で見られます。そんなお客様に対しスターツホームは「余った部屋をただ維持するのではなく、暮らしを豊かにする空間へと変える」という発想から「ゆとリノベ」を提案しています。
「ゆとリノベ」は、設備交換や断熱・耐震といった建物の性能向上にとどまらず、趣味や遊びを楽しめるゆとりの空間を住まいの中に創出し、暮らしの価値そのものを高めることを目的としたリノベーションです。これまでに、音響ルームやサウナなどの多彩な施工実績を積み重ねてきました。
寺川──「ゴルフが趣味のお客様には、使われていなかった離れの納屋をゴルフシミュレーター室へ改装するご提案をしました。雨の日でも移動の手間がなく、重い道具を持ち運ぶ必要もなくなったことで、生活の質が上がったと喜んでいただけました」
(スターツホーム提供)
リノベーションを進める際、同社ではスターツグループ各社の協力を得るケースも多いといいます。
寺川──「大規模なリノベーションになると工期も長くなり、お客様に仮住まいが必要になる場合があります。実際に、首都圏を中心に地域密着型の不動産仲介(賃貸・売買)を展開するスターツピタットハウス株式会社と連携して、マンスリーマンションを手配したことがあります。また、浴室やキッチンの改修など比較的工期が短い場合には、国内外でホテルや旅館を展開・運営するスターツホテル開発株式会社を通じて、ホテルの一室を用意してもらったこともあります。スターツだからできるグループ全体によるホスピタリティが、お客様の満足度にもつながっていると感じます」
この仕事を通じて、寺川はお客様からの喜びの声をいただける瞬間が一番のやりがいだといいます。
寺川──「お客様から『リノベーションして本当によかった』と言っていただけることが、何よりの原動力ですね。完工後、実際に暮らしてみた感想として『断熱性能が上がって、冬でも驚くほど暖かく快適になった』とのお声をいただくと、思わず心の中でガッツポーズをしてしまいます」
建てた後も一生のパートナー。トータルサポートできる「住まいの相談窓口」をめざして
スターツホーム事務所にあるモデルルームにて
スターツホームには、以前建築されたお客様からのリピート依頼も多く寄せられます。今後は顧客満足度向上のため、お客様との関係性をより一層強めていきたいと考えています。
寺川──「マンションなどの管理物件には相談窓口があっても、戸建て住居の場合は相談先がなく困っていらっしゃる方も意外と多いものです。お客様が快適に暮らし続けられるよう、何かあったときに真っ先に頼っていただける『住まいの相談窓口』になりたいと考えています。定期的なメンテナンスのご連絡を差し上げることはもちろん、お近くに立ち寄った際にご挨拶に伺うなど、日頃からの信頼関係構築を大切にしています」
また、近年深刻化する空き家問題に対しても、スターツホームのリノベーション技術が新しい可能性を生み出せると考えています。
寺川──「2024年に不動産の相続登記が義務化され、相続人は不動産を取得した日から3年以内に名義変更を行う必要が生まれました。その影響もあり、住まなくなった実家をどう活用するか悩む方からのご相談が増えています。空き家は放置すれば負担になってしまいますが、リノベーションによって『新しい価値を持つ場所』へと生まれ変わる可能性を秘めています。私たちの技術で、空き家問題という社会課題にも前向きな解決策を提示していきたいと思っています」
- 営業時間
- 9:00~18:00(日曜日、水曜日定休・年末年始・GW・夏季休暇あり)
- URL
- https://www.starts-home.co.jp/