2026年04月20日
スターツ笠間ゴルフ倶楽部の魅力とは。
一度は訪れたい憧れのコースと、おもてなしの裏側に迫る
スターツ笠間ゴルフ倶楽部は、名匠・井上誠一が設計した生涯最後のゴルフコースとして知られ、都心からのアクセスも良好なゴルフ場です。旧・笠間東洋ゴルフ倶楽部を2012年にスターツグループが運営を引継ぎ、現在の名称に変更。PGAシニアツアー大会「スターツシニアゴルフトーナメント」を開催するなど、約40年にわたり多くのゴルファーに愛され続けています。今回、そのコースの魅力やサービスを提供する運営の裏側について、支配人の金澤清明氏に話を聞きました。
目次
巨匠の設計と美しい自然が織りなす、唯一無二のコースと施設
1番ホール(ストレートのミドルホール)
スターツ笠間ゴルフ倶楽部(旧・笠間東洋ゴルフ倶楽部)は、1985年に開場した名門コースです。日本を代表するコース設計家・井上誠一氏が手がけた最後の作品として知られています。約33万坪の広大な敷地に、本来であれば27ホールを収容できるほどの広さにもかかわらず、あえて18ホールを贅沢に配置。都心から車で約90分という好立地にありながら、自然豊かな環境で非日常のひとときを楽しめます。
金澤―――「井上氏の設計は、自然の地形を巧みに活かしながら、人工的な造形を見事に調和させているのが魅力です。フェアウェイやグリーンの豊かなアンジュレーション(起伏やうねり)により、プレーヤーの技術と戦略性が求められ、挑戦意欲を掻き立てられるコースになっています」
5番ホール(砲台グリーンのショートホール)
各ホールには個性があり、例えば5番ホールは、背後に広がる山の曲線とコースの法面(のりめん)が呼応し、プレーヤーの距離感を惑わせる設計が特徴です。また、上空から見るとバンカーの形状が「かもめ」や漢字の「山」に見えるなど、設計者である井上氏の遊び心も感じられます。金澤は他にも印象的なホールとして、16番と17番を挙げます。
16番ホール(池越えの右ドックレックのミドルホール)
金澤―――「16番ホールは、池越えの途中で大きく右に曲がるドッグレッグになっており、リスクを恐れずに攻めれば、次のショットが打ちやすくなる設計です。まさに、挑戦心をかき立てるホールですね。
一方で17番も池越えのショートホールですが、奥にかかる橋と水面が織りなす景観が美しく、名物ホールとして多くのお客様に親しまれています。戦略性と美しさを兼ね備えたレイアウトは、何度プレーしても新たな発見があり、飽きることがありません」
17番ホール(やや打ち下ろしのショートホール)
そして、スターツ笠間ゴルフ倶楽部の魅力はコースだけにとどまりません。昭和を代表する建築家・村野藤吾氏が設計した「クラブハウス」も、訪れる人々を魅了しています。エントランスを抜けると、広々とした開放的な空間が広がり、重厚感と和の趣が調和したデザインが印象的です。
画像上:外観 画像下:クラブハウス内の様子
金澤―――「クラブハウスの象徴ともいえるのが、上下の二点のみで支えられた自立式のらせん階段です。構造美と機能美を兼ね備えたこの階段は、お客様の目を引きます。また、外壁には地元・茨城の石材を使用するなど、細部にまでこだわりが詰まっています。こうした素晴らしいコースと施設をこれからも大切に守り続け、訪れるすべての方に日常の喧騒から離れた特別な時間を提供していきたいと考えています」
ホテルで培った「おもてなし」と、最高のコンディションへのこだわり
金澤清明支配人
スターツ笠間ゴルフ倶楽部が掲げる経営方針は、「おもてなしのシーンに最適な高級ゴルフコース」としてのブランドを堅持することです。すべてのプレーには経験豊富なキャディが同行し、セルフプレーが主流となっている一般的なゴルフ場とは一線を画す、上質なホスピタリティを提供しています。金澤は、同倶楽部がめざす姿についてこう語ります。
金澤―――「ご来場いただいたお客様に心からご満足いただき、『また来たい』と思っていただける体験を提供することが何よりも大切です。2012年にスターツグループが運営を引き継いでからは、グループがホテルや旅館の運営で培ってきた“おもてなし”のノウハウを、ゴルフ場の隅々にまで活かしています」
金澤は以前、千葉県浦安市にある東京ディズニーリゾート・パートナーホテル®「ホテル エミオン 東京ベイ」でマネージャーを務めた経験を持ち、そのホスピタリティの知見は現在のゴルフ場運営にも反映されています。フロントでの正確かつ温かみのある接客、キャディによる的確なアドバイスでのスコアアップ支援、そしてレストランでのこだわり抜いたお食事提供など、各部門が連携しながらお客様の満足度向上に努めています。
常陸秋そば天ぷら添え(メニューの一例)
金澤―――「レストランでは、常陸秋そばや美明豚、しらす、レンコン・栗・さつまいも・メロンなど、茨城県産の旬の食材をふんだんに取り入れています。料理長とともに何度も試食を重ねながら、季節ごとのおいしい食事を提供しています。 またキャディも、お客様のご利用目的に応じた柔軟な対応を徹底しています。たとえば接待でのご利用時には、主賓の方を優先してサポートするなど、細やかな気配りを大切にしています」
さらに、ゴルフ場を支えるうえで欠かせないのが、コースコンディションの維持です。グリーンにはボールの転がりがスムーズなベント芝を採用し、一年を通して美しい芝の状態を保てるよう管理しています。いつご来場されても気持ちよくプレーしていただけるよう、日々のコースづくりをこだわり続けています。
インターシードの様子(左:砂まき、右:種まき)
金澤―――「日本のゴルフ場で使用される芝には、主に“ベント芝”と“高麗芝”の2種類があり、よりプレー性に優れるベント芝が主流です。しかし近年は、猛暑や少雨といった気候変動の影響により、寒冷地に適したベント芝を夏場でも維持することが非常に難しくなってきました。そのため、夏の暑さに強い高麗芝へ切り替えるゴルフ場も増えていますが、私たちはあくまでプレーの快適さやグリーン上での転がりのよさにこだわりたいと考えています。そこで、暑さに強い改良品種の芝を春と秋に追い蒔きする“インターシード”を行うことで、芝の耐暑性を段階的に高めるなど、地道なメンテナンスを継続しています」
お客様の期待を超える対応と、従業員がいきいきと働ける環境づくり
同倶楽部では、地域との連携や社会貢献活動にも積極的に取り組んでいます。たとえば、例年6月に開催されてきた「スターツシニアゴルフトーナメント」は、その季節の一大イベントとして地域にお住まいの方々にも多くご来場をいただいています。また、笠間市のふるさと納税の返礼品として提供されているプレー券も好評を博しており、地域経済の活性化にも寄与しています。支配人の金澤は、地域とのつながりやお客様への姿勢について次のように語ります。
金澤―――「当ゴルフ場に敷居の高さを感じられている方もいらっしゃるようですが、私たちはできる限りお客様の不安やお困りごとに寄り添う姿勢を大切にしています。以前、トーナメント観戦に来られたお客様から「財布を落としたかもしれないので確認したい」とご連絡をいただいたことがありました。日没が近い時間帯でしたが、不安なお気持ちを考え、スタッフが同行してコース内を一緒に探しました」
無事に落とし物が見つかり、後日、お客様からは心のこもった感謝の手紙をいただいたそうです。このようなお客様を最優先に考えた細やかなホスピタリティが、多くのリピーターやファンを生み出しています。
金澤―――「お客様から直接感謝のお言葉をいただけることは、私たちにとって何よりのやりがいに繋がります。同時に、従業員がゴルフ場やスターツを心から好きになり、いきいきと働ける職場環境を整えることも、私の大切な役割だと考えています。社長や支配人といった役職に関係なく、日頃からフラットで風通しのいい社内コミュニケーションを心がけています」
従業員同士の結束を深める取り組みの一環として、年に2回、社内ゴルフコンペを開催しています。パートや嘱託社員も参加して、親睦を深めているそうです。
金澤―――「初心者でも気軽に楽しめるよう、各組のなかで最もいいボールの位置からプレーできるスクランブル方式を採用しています。従業員がゴルフの楽しさを体感することで、ゴルファーの視点に立った気づきが生まれ、『ここに物を置くとプレーの妨げになる』といった細かな現場改善のアイデアにもつながっています。遊びも仕事も全力で楽しむ姿勢こそが、スターツらしさだと感じています」
伝統を守り、進化を続ける。この先も愛されるブランドをめざして
スターツ笠間ゴルフ倶楽部は、ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)の「キャディが高評価のゴルフ場」ランキングで2年連続1位を獲得するなど、そのホスピタリティを高く評価され、おもてなしゴルフ場として確固たるブランドを築いています。地元の高校を毎年訪問して新入社員を採用し、次世代を担うスタッフの育成にも力を入れながら、今後もこのブランドポジションを維持・強化していくことが最大のミッションです。
金澤―――「私たちがめざすのは、『おもてなしの場』として選ばれるゴルフ場。そして誰もが『一度は訪れたい』と思う憧れのゴルフ場であり続けることです。そのためには、美しいコースの維持、丁寧な接客、そして全組キャディ付きといった基本を徹底し、継続していくことが不可欠です。この格式あるブランド価値を決して揺るがすことなく、スタッフ全員で守り抜いていきます」
金澤清明支配人
一方で、こうした伝統を守り続けるためには、時代の変化に柔軟に対応する姿勢も求められます。特に、近年深刻化する気候変動や猛暑への対策は、今後のゴルフ場運営における重要な課題となっています。
金澤―――「現状に満足するのではなく、既存の素晴らしい資産を活かしながら、日々改善を重ねています。たとえば夏の暑さ対策として、昨年から冷風機能付きのクーラーカートを導入しました。また、猛暑日には70歳以上のお客様に限りフェアウェイへのカート乗り入れを許可しています。今後は年齢制限の緩和も視野に入れ、より多くの方が快適にプレーできる環境づくりを進めています」
フェアウェイへのカート乗り入れは、プレーヤーの負担軽減に大きく貢献する一方で、芝生へのダメージという課題も抱えます。
金澤―――「芝のコンディションを維持しながら、お客様に快適なプレー環境を提供する。そのバランスをどう取るかが、今の大きなテーマです。コースの設計自体を大きく変えることは難しいですが、今ある環境の中でできる限りの工夫を重ねています。10年、20年先も愛されるゴルフ場であるために、伝統を守りながらも時代に即したサービスのアップデートを続けていきたいと考えています」
- 電話番号
- 0296-72-8126
- URL
- https://www.starts-golf.jp/