2026年06月30日
世界22か国・35都市に広がるスターツの海外事業。
海外で選ばれる理由とこれから
1986年にハワイへ進出して以来、海外事業を着実に拡大してきたスターツ。現在は世界22か国・35都市(国と地域を含む※2026年6月現在)に拠点を展開し、海外進出する日系企業の社宅やオフィスの仲介をはじめ、近年では海外のお客様からのお問い合わせにも応えられる体制をととのえています。
今回はスターツコーポレーション国際事業本部の齋藤部長に、スターツの海外事業の歩みや強み、今後の展望について聞きました。
目次
スターツが海外で選ばれる理由。仲介の枠を超えた一歩先の日本的サービス
スターツの海外事業は、海外で事業展開する日系企業や、海外不動産投資を検討するお客様に向けて、世界22か国・35都市に拠点を展開しサービスを提供してきました。現在は、海外企業や海外の投資家からのお問い合わせにも対応できる体制を広げています。
国際事業本部の齋藤部長
齋藤——海外駐在員の住居選びでは、良い住宅をスピーディーにご提供することが大前提にあります。そのうえで、最終的には『この人に任せたい』と思っていただけるかどうかで、スターツを選んでいただくケースも多いと感じています。そうしたご信頼の背景には、私たちにとって当たり前と思っていた『気遣い』があります。本来の仲介業務を超えて、『私たちがすべてフォローします』という姿勢で向き合ってきたことが、スターツが海外でも選ばれてきた理由のひとつだと思います。
現地で信頼を築き、事業を育てていく“人の力”がスターツの海外事業を支えてきたと言えます。
サービスオフィスCOCOROベトナム・ホーチミン
しかし、それだけではありません。スターツでは、海外の複数都市で年間約5,000件以上の駐在員向け住宅仲介を行っており、その成約データを蓄積・分析して、賃料相場や条件比較に役立つ「GBS(Global Business Support)」という資料にまとめております。また、海外駐在員住宅の仲介に加え、企業不動産の活用、社宅、オフィス、工場、店舗など、企業の海外事業に関わる不動産全般を支援している点も特徴です。単なる“親切さ”にとどまらず、現地の情報量と提案力に裏打ちされたサポート体制が、スターツの強みなのです。
ハワイ進出から始まった、スターツの海外事業展開
1983年、多くの日本企業が海外へ進出する中、スターツも初の海外拠点としてハワイへ進出しました。しかし、最初から現地で不動産業を始めたわけではありません。まず着手したのは、和食レストランの開業でした。
和食レストラン「千曲川ハワイ店」
齋藤——「今も昔も変わりませんが、不動産ビジネスを展開するには、まず地域の情報を集めることが重要となります。そこで現地の生の声を集めるために始めたのが、飲食店でした。和食レストランに集まるお客様から、生活や住まいに関する生の声を直接拾うことができました」
1986年、ハワイに現地法人「スターツインターナショナルINC.」を設立。不動産仕入れ、販売から始まり、ワイキキエリアを中心としたコンドミニアムや商業物件の売買・賃貸仲介、管理、コンサルティングまで広範な業務を手掛けてきました。 では、スターツが海外進出に力を注いだ理由は、どこにあったのでしょうか。
齋藤——「スターツが海外事業をスタートした背景には、国際的な企業を目指すという考えに加え、日本国内のみならず、海外でもお客様とのネットワークを築き、事業の広がりにつなげていく狙いがありました。実際、海外ではお客様との距離が近く、より密な関係性を築きやすい環境でした。」
海外で築いた信頼関係は、お客様が日本に帰任された後にもつながっていきます。
齋藤——「日本に帰国されたお客様から、『海外でスターツと良い関係があったから』と仰っていただき、仕事のご縁が実ることは少なくありません」
このように海外で築いた信頼関係は、国内での社宅代行などの受注にもつながっており、海外事業は国内事業にもグループシナジーをもたらしてきました。
海外プロジェクトを支える、世界22か国・35都市の連携体制
スターツの海外事業を支えているのは、世界35都市をつなぐネットワークです。日本にいるお客様がロサンゼルスの物件を購入した事例について齋藤は次のように語ります。
齋藤——「まずスターツコーポレーション国際事業本部で、日本のお客様のご要望や背景を丁寧に伺います。一方で現地側は、『いかに良い不動産を見つけられるか』というプロの仕事に徹します。それぞれ役割は異なりますが、強固なタッグを組んで取り組み、ご購入後のフォローも丁寧に行っています。役割は異なっても、国内外一体となって動けるからこそ、海外案件でもお客様にとって安心感のあるサポートが実現できます」
この強みは、拠点体制にも表れています。スターツは世界各地の自社拠点に加え、社外パートナーネットワークも活用しながら、オフィス、物流、工場、ホテルなど幅広い不動産情報に対応しています。
フィリピン マニラにあるレンタル工場「スターツ レンタル ファクトリー」
そのうえで、各海外現地法人が自社社員で構成され、多くの現地での経験を持つスタッフが対応し、日本本社からもサポートする体制を整えていることが、海外プロジェクトを進めるうえでの大きな支えになっています。現地任せでも、日本主導でもない。現地と日本の両方に強みを持つ体制こそが、スターツの海外事業の土台になっています。
齋藤——「同じ会社で、同じ思いで取り組んでいるという安心感があるからこそ、厳しい意見も率直に言い合えます。そのやり取りが、お客様へのより良い提案につながっていると思います」
人材と現地発想が支える、スターツ海外事業のこれから
近年、海外事業を取り巻く環境は大きく変化しています。齋藤によると、日本企業が海外駐在員を削減する傾向がある一方で、日本の不動産に関心を寄せる海外のお客様からのお問い合わせや、海外で保有する資産の整理に関する相談も増えているといいます。
齋藤——「国内の「ピタットハウス」が地域に根ざしているように、海外でも現地のお客様に直接アプローチできる拠点づくりを目指しています。拠点が増えれば、それだけ人材が必要になります。業務の標準化や情報共有は仕組みで支えられますが、現地で信頼を築いたり、新しい提案につなげたりする力は、人がいてこそ発揮されるものです。だからこそ、グローバル人材をどう確保し、拠点を越えて柔軟に活躍できる環境をつくるかが重要です」
今後の戦略を進めるうえでも、鍵を握るのは人材の成長と活躍の場づくりだと齋藤は語ります。
齋藤——「スターツの海外事業は、本部が一方的に方向性を決めるのではなく、現地の実情を知る社員一人ひとりの裁量を尊重しながら事業を広げてきました。現地で考え、提案し、形にしていく力こそが、スターツの海外拠点の強みなのです」
海外で築いてきた企業としての信頼やネットワークを基盤に、スターツは日系企業・海外のお客様を問わず幅広いニーズに応えながら成長してきました。その原動力となってきたのは、現地で信頼を築き、相手を思い、価値を届けてきた“人”の力です。これからも「人が、心が、すべて。」という理念のもと、スターツは世界各地で選ばれる存在を目指していきます。