レポート
日本選手権クロカン 對馬千紘が大健闘の5位入賞!
「第108回日本陸上競技選手権大会・クロスカントリー競走」は、2月22日に福岡県海の中道海浜公園で開催され、スターツ陸上競技部からは大沼選手と對馬選手がシニア女子8kmに出場。對馬選手が大健闘の5位入賞を果たし、大沼選手も力走して25位となりました。
■シニア女子8km
對馬 千紘 26分40秒 5位
大沼 亜衣 27分58秒 25位
以下、監督レポートと選手コメントをご紹介します。

<監督レポート>
この冬、チームでは冬季トレーニングと呼ばれる基礎鍛錬に取り組んできました。内容は、起伏走(クロスカントリー走)やサーキットトレーニング、ウェイトトレーニング、走技術練習など、パワーアップと動作改善を目的としたハードなトレーニングになります。
速く走るというよりも、カラダがキツい状態で正確に動き続けることを重視したトレーニングがメインでしたから、出場した二人は、レースをイメージしにくかったと思います。しかし、いざ走り出すと、對馬は先頭集団で上位争いを繰り広げ、大沼選手も積極的な走りを見せました。トレーニングの過程を振り返ると、對馬選手の5位入賞はとても価値が高いと思います。

しかも、今大会は、来年(2026年)1月に米国タラハシーで開催される世界クロスカントリー選手権大会の代表選考会を兼ねており、5位に入賞した對馬選手は、今年の10000mの記録次第で日本代表に選出される可能性があります。
⇒選考基準は以下のようになっています(番号順に優先順位)
<2026年1月10日 世界クロスカントリー選手権大会(米国タラハシー)代表選手選考基準>
1. 2025 東京世界陸上 10000m 日本代表競技者(最大3名)
2. 選考競技会(今大会)8位入賞選手で、2024年2月23日~2025年10月30日までの10000m記録上位の競技者
※最大8名エントリー可能で、出場枠は6名(団体戦は上位4名の得点)

上記のように定められていますので、今後、對馬選手は、世界陸上 10000m 日本代表を含めた6番目に入るために、10000mの記録を伸ばしていくことが目標になります。10000mをまだ一度も走ったことがない對馬選手にとって、大きなチャレンジになりますが、果敢に挑んでくれると思います。
今大会を区切りに、チームは春のトラックレースを意識した練習内容に移行していきます。同じトレーニングを積んでいる仲間の活躍(對馬選手のパフォーマンス)は、チームに大きな刺激を与えることになりましたので、全員が活気を帯びた状態で活動していくことができそうです。
来シーズンを飛躍の年にすべく、春から各選手の活動ステージを引き上げ、チーム一丸となって頑張っていきたいと思います。

<對馬選手コメント>
「12月からの冬季練習でウエイトトレーニングや、フォーム改善、サーキットなど新しい取り組みを継続してきました。地道な練習が多い分、自分がちゃんと走れるようになっているのかあまり分からなかったのですが、今回のレースで5位という結果に繋げることができ、いいきっかけになったと思います。
レース序盤は自分のリズムを大事にしながら、中盤から後半で集団の力を借りてうまく走れました。世界クロカン日本代表選考レースでもあったので、ワクワクしながら走っていました。
優勝も見える順位だったので悔しさもありますが、この経験を春からのトラックレースに繋げていけるよう合宿や一つ一つの練習を大事にしていきたいです。」

<大沼選手コメント>
「初めて福岡クロカンに出場させていただきました。クロカンの大会は久しぶりということもあって少し緊張もありましたが、今持っている力は出し切れたと思います。
ですが、タイムも順位も納得のいくものでは無く課題の残る大会になってしまったので、これからまたしっかり冬季練習を積んで、シーズンに入ってから大幅に自己ベストを更新できるように頑張っていきたいと思います!」
