レポート
山陽女子ロード ハーフマラソン日本歴代10位記録で3位入賞!
第43回山陽女子ロードレース大会は、12月15日(日)に岡山県岡山市で開催され、スターツ陸上競技部の伊澤菜々花が、ハーフマラソンにおいて日本歴代10位となる1時間8分25秒の好記録をマークして3位に入賞しました。
■有森裕子杯 ハーフマラソン
伊澤 菜々花 1時間08分25秒 第3位
★自己新(7年ぶり/ 3分29秒更新)
★日本歴代10位、スターツ歴代記録更新
以下、監督レポートと選手コメントをご紹介します。
<弘山監督レポート>
この日の岡山市は、強風が吹く生憎の厳しい気象コンディションとなった。記録が期待できない条件と思われたが、外国人選手がハイペースで引っ張る流れの中を自分でコントロールして好記録に結び付けた。
伊澤が見据えるのは、来年1月に出場予定の大阪国際女子マラソンである。この日も、マラソンのために、明確なテーマを掲げてレースに臨んでいた。外国人選手がいる以上は、ハイペースになると予想して、「どんなペースであれ、積極的に走り、15km以降の苦しい場面を果敢に攻めることができるか」というものである。
強風が吹き荒れるレースの終盤も、プラン通りにペースを落とさずに乗り切った。その結果が、自己新、スターツ新記録、日本歴代10位という記録に表れることになった。
レース後、伊澤は、終始食らい付いてきた天満屋の選手に負けた悔しさを露わにしたが、記録の価値を告げられると冷静さを取り戻し、来月のマラソンを睨むかのような目つきに変わった。この悔しさは、本番ためにある、とでも言いたげである。
つまり、今回の結果は、これから待ち受けるマラソンへの走り込みに向けて、さらなるモチベーションアップにつながったことは間違いない。駅伝から連戦となっていたが、これでレースを利用した実践練習はひと段落する。落ち着いてトレーニングに励んでいけるだろう。
周囲の期待は高まる一方だが、伊澤選手が最も自分自身に期待しているのかもしれない。
「一番楽しんでいるのは、私ですから ! 」と嬉しそうに話す伊澤がいる。
充実著しい伊澤の今後の活躍が、益々楽しみになるばかりである。
<伊澤選手コメント>
「今日のレースは、出場することを決めた時から優勝することを目標にしてきました。
強い風が吹く中でのレースでしたが、スタート直後から外国人選手に果敢に挑めたことは良かったと思います。途中で先頭集団から離されてしまいましたが、そこからも大崩れすることなく、しっかりとペースを刻んで走り切れたことは一番の目標であるマラソンに向けて繋がる走りになったと思います。
優勝を目指していたので3位だったことは悔しいですが、この条件の中、歴代10位のタイム(1時間8分25秒)で走れたことはとても自信になりました!
まだまだ課題が多いので、少しでもその課題をクリアして、マラソンに向けて完璧な準備をしていきたいと思います。」