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事例のご紹介高層物件を減築するという活用方法

お客様の課題

将来的な一帯開発を見据えた暫定利用

名鉄・JR 大曽根駅前にお客様が保有する築48年SRC造 地上9階 地下2階のテナントビルについて、耐震診断の結果大掛かりな耐震壁の追加が必要であることが判明し対応を検討されておりました。将来的に当ビルを含む周辺の一帯開発を見据え20年程度の暫定利用を前提としていたため、解体して新たなビルを建て替える形での有効活用では地階部分の撤去などに高いコストが掛かり、現実的ではありませんでした。

スターツ東海のご提案

BIMシステムの活用

建物の設計図からBIMシステムを使ったシミュレーションを実施し、建て替えや耐震工事も視野に入れつつ、構造・建築コスト・お客様の事業計画など各方面のバランスを総合的に鑑み、もともと9階建てだった建物の上部5フロアのみ解体し4階建ての建物に"減築"することをご提案しました。これにより下層階の柱にかかる負担が減り、柱や壁の補強を行うことなく耐震基準をクリアしました。さらには壁の一部を撤去し、より入居区画を広くとれるよう改装工事も実施しました。

(写真 左:減築前 右:減築後 内外装のリニューアルも実施し新たなビルに生まれ変わりました)

担当者の想い

周辺環境への配慮

建物が敷地いっぱいに建っているということもあり、解体で出る廃材の運搬も課題のひとつでした。建物内部に一時的に廃棄口を設け、上層階の廃材を内部から1階へ移動させ外へ排出することで、周辺ビルや駅を利用される多くの皆様へ配慮しながら無事故で完工しました。