海外で事業をはじめる場合、拠点となるオフィスの立地がその後の事業発展に大きな役割を果たします。よい立地であれば営業や人材雇用、商品の物流にも良い影響を与え、企業価値向上に繋がります。
しかし海外でのオフィスの賃貸契約は、国により異なる法律・慣習の上に成立するものなので、日本と勝手が違うことを理解し、十分に注意する必要があります。また、オフィスレイアウト図面の表示方法や、契約期間が日本と異なることでトラブルに発展するケースが多くあり、現地契約に精通したプロのアドバイスが迅速な契約締結の鍵となります。
また、オフィスを借りる場合と購入する場合、それぞれのメリットデメリットを比較して選択すると良いでしょう。購入して不動産保有をすることによりトータルコストを抑えられるケースがございます。
サービスオフィスとは、机や椅子など基本的なオフィス家具や、商談スペース、通信手段が24時間整った1人~5、6人用のオフィスのことです。ご入居したその日から業務を開始することが可能です。
利点としては内装工事やインターネット、電話などの契約手続きや工事が不要であり、そのコストがかからない事と、最低20㎡程度の小規模で賃貸可能という点がございます。これから事業を始めるにあたり、リスクが少ない点が魅力です。
スターツでは各都市の優良なサービスオフィスを紹介しています。また、特に上海・ヤンゴンではCOCOROというサービスオフィスを運営しております。
(詳細はコチラ)
<企業様がサービスオフィスをご利用になる主な目的>
進出当初の開設準備オフィスとして
出張の多い企業の拠点として
新規事業立ち上げ準備オフィスとして
会社設立にともなう、会社登記場所として
サブオフィス、立ち寄り所として
短期プロジェクト用のオフィスとして
通常のオフィス開設の場合との比較
通常 | サービスオフィス | |
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内装工事費用 | 必要 | 不要 |
電話・ネット回線費用 | 必要 | 不要 |
設備費用(什器) | 必要 | 不要 |
電気・水道代 | 別途支払 | 賃料込 |
オフィス管理費(清掃代等) | 別途支払 | 賃料込 |
「COCORO(ココロ)」はスターツのサービスオフィスです。全施設で24時間365日のセキュリティが完備され、現地の言語の他、日本語、英語での対応が可能です。その他、配車手配、FAXの送受信、弁護士・コンサルタント紹介(一部有料)などの各種秘書業務も承ります。多くの日系企業様にご利用いただいております。
面積表記の違い
日本と面積算出の方法が違う海外で、予想よりも
オフィスが狭すぎる、広すぎる等計画通りにいかない
ことがあります。事前の表記定義の確認が重要。
更新時の賃料値上げ要求
貸主の権利が借主より強い海外で、更新時に賃料値
上げを要求されることがあります。現地の賃料相場を
鑑みたときに、正当な主張なのか、確認しましょう。
契約直前の条件変更
階数の変更を要求される等契約直前に条件変更を求め
られることがあります。貸主の状況を見た交渉を
仲介業者に求めましょう。
設備不良の業者手配
修理業者を手配しても、なかなかこちらの要請が
伝わらないケースがあります。現地の商慣習や文化を
理解した上での手配が必要。
スターツの海外事業は、企業様の海外不動産のご支援を長年させていただく中で様々なノウハウを蓄積してきました。これらの知識を活かし、不動産のプロとして、海外オフィスに関わる問題を一手に引き受け、解決へと導きます。
主なサポート内容
オフィス選定
家賃の交渉
契約書面のチェック・交渉
内装・引越業者手配
入居中と退去後の保証金などに関するアフターサポート
オフィス移転サポート
上海で事業を拡大させていた日系企業のA社様は、契約満了の3ヵ月前に更新拒絶通知を受け取って初めて、オフィスの移転を余儀なくされました。
複数の現地不動産業社にて物件調査を行いましたが、時間が限られる中スクリーニングされていない大量の物件情報が届くだけで「企業イメージを大切にしたい」という思いが感覚の違いから伝わらず、スターツに依頼をいただきました。
そこで賃料や契約期間の前提条件をクリアにした上で、洗練されたエリアと物件をご提案しご満足いただきました。さらに、今までは2フロアにわかれていたオフィスから1フロアにすることで、社内のコミュニケーションを活発化させることができました。スターツの世界中にある拠点ネットワークとこれまでの経験を活かし、迅速なオフィス移転に繋がりました。