2026年03月27日
不動産取引に透明性と中立性を。
“不動産テック”が提案する不動産会社のマッチングサービス
IESHIL(イエシル)で提供する不動産情報のイメージ(引用元:株式会社リブセンス)
不動産の売買や投資を検討する際、確かな情報を集めることに加え、数ある不動産会社の中から信頼できるパートナーを見つけることは、容易ではありません。そこで、IT活用により透明性のある不動産情報を提供し、第三者の公平な視点で相談者と不動産会社をつなぎ、取引完了まで伴走しているのが株式会社フィルライフ (以下、フィルライフ)です。本記事では、ビジネスコンサルティング部の國分大幸に、事業への想いを聞きました。
目次
不動産テックとは、不動産(Real Estate)と技術(Technology)を組み合わせた造語で、AIやIoTなどのIT技術を活用し、不動産業界の業務効率化や利便性向上を図る取り組みです。オンライン契約、AI査定、VR内見、スマートホームなどにより、従来のアナログ中心の慣習をデジタル化。情報の透明性を高め、迅速な意思決定を実現します。
不動産情報の透明化をめざす、スターツ×リブセンスの挑戦
不動産業界には、いまだに「情報がわかりにくい」という大きな問題があります。たとえば、物件の相場でさえ専門知識がないと理解しにくく、一般の人が適正な価格を判断するのは簡単ではありません。そのため、不安を抱えたまま取引に進んでしまうケースも少なくないのです。
こうした課題を解決するために、人々の生活に根差した幅広いサービスを展開するスターツコーポレーション株式会社と、求人や不動産情報などのメディアを運営する株式会社リブセンス(以下、リブセンス)が協業し、2018年に誕生したのがフィルライフです。お客様からの相談に真摯に向き合うアドバイザーの國分は、不動産業界の現状についてこう語ります。
國分——「私は20年以上、不動産の現場に携わってきました。その中で常に感じてきたのは、売り出し価格と実際の成約価格に大きな差があるなど、不動産業界には今も「情報の不透明さ」や「囲い込み」といった独特の慣習が残っているという現実です。 だからこそ私たちは、中立的な立場で正確な情報をお伝えし、お客様が安心して取引を進められる環境づくりに取り組んでいます。」
こうした課題意識から生まれたのが、「ITとリアルの融合」というソリューションです。2015年頃からリブセンスが展開していた不動産情報サービスに、地域密着型で不動産の賃貸・売買を手がける「ピタットハウス」などで培われてきた現場のノウハウを注入することで、人と不動産をつなぐサービスは一気に加速しました。ITを活かしたスピード感のある情報提供やデータ分析力に、スターツグループが創業より大切にしてきた「人に寄り添う力」が掛け合わさり、これまでにない新しい形態の組織が生まれたのです。
「価格の見える化」と「人のコンサルティング」の融合
フィルライフが運営する中古マンションの価格情報サイト「IESHIL(イエシル)」は、一都三県を対象としたビッグデータから、資産価値や利便性、治安・地盤・子育て環境などの項目を軸に、物件を多角的かつ客観的に定量評価。中古マンションの適正な相場価格を算出しています。「部屋単位」での相場価格や新築時価格を公開しているのも強みのひとつです。通常、不動産価格は「マンション名単位」で語られることが多い中、階数や方角によって異なる部屋ごとの価値を可視化したことは、不動産業界内でも画期的な取り組みでした。
IESHIL(イエシル)を介した不動産相談の流れ(引用元:株式会社リブセンス)
國分—— 「サイトを立ち上げた当初は、不動産の各社から『価格を載せるのはやめてほしい』と注意を受けることもありました。価格が丸裸にされてしまうわけですから、営業がしづらくなる側面があったのだと思います。それでも私たちは、“エンドユーザーが客観的に部屋選びができること”を最優先にしてきました。月間約1,200件もの問い合わせが寄せられており、透明性のある情報のニーズの高さを強く実感しています」
IESHIL(イエシル)で提供する不動産情報のイメージ(引用元:株式会社フィルライフ)
しかし、データだけでは疑問をすべて解決できるわけではありません。フィルライフの強みは、経験豊富なアドバイザーがマンツーマンでお客様との面談を行う点にあります。お客様一人ひとりの事情や気持ちに寄り添った丁寧なコンサルティングを通じて、最適な不動産会社や営業担当者を紹介するマッチングサービスこそが、フィルライフの最大の特徴です。
國分——「提携する約130社のパートナー不動産企業、約500名の営業担当者の中から、およそ3~4名を厳選してご紹介しています。不動産取引は営業担当者の質によって結果が大きく左右されてしまうため、担当者選びは何より重要です。その際に大切にしているのが、常に“第三者としての公平な視点”を保つことです。日頃から各不動産企業と情報交換を行い、営業担当者の性格や得意分野を把握しています。お客様のご希望の分野に長けていることはもちろん、相性まで見極めたうえで、ミスマッチのない最適なプロフェッショナルをおつなぎしています」
>>マンションの相場価格がわかる「IESHIL」
https://www.ieshil.com/
「売る」ためではなく、「人生」に寄り添う伴走型支援
お客様と不動産会社をつなぐフィルライフ(引用元:株式会社フィルライフ)
フィルライフのアドバイザーが最も大切にしているのは「伴走型」のサポートです。不動産会社を紹介して終わりではなく、紹介後もお客様と連絡を取り合い、媒介契約から成約に至るまで継続的にフォローを行います。國分も月間100件を超える面談やフォローを担当していますが、その中で特に印象に残っているお客様とのエピソードがあります。それは、投資用ワンルームマンションの購入をきっかけに、トラブルに巻き込まれていた方からのご相談でした。
國分——「その方は、節税効果や家賃保証をうたい文句に、相場よりもかなり高い価格で投資用マンションを2軒購入されていました。ところが、家賃保証をしていた管理会社が倒産し、ある日を境に家賃収入が途絶えてしまったのです。ローン返済だけが残り、自己破産も頭をよぎるほど追い込まれた状況でした。
試算すると、売却しても多額の残債が残ってしまう。そこで私は、オーナーであるご自身の口座に家賃を振り込んでもらうよう、入居者と直接交渉することをアドバイスしました。新しい管理会社が決まるまでの手元資金を確保したうえで、信頼できる不動産会社につなぎ、売却活動を進めていったのです」
他の不動産会社であれば、利益につながりにくい複雑な案件として敬遠されていたかもしれません。しかし、「第三者の相談役」として公平な視点からアドバイスをできるのがフィルライフの強みです。その結果お客様は、多少の出費が発生したものの、自己破産することなく無事に物件を手放すことができました。
國分——「後日、そのお客様から『あの時相談して本当によかった』とお言葉をいただいた時は、安堵と同時にこの仕事の重要性を改めて実感しました。私たちのアドバイスひとつで、お客様の人生が大きく変わってしまうこともあります。営業マンとして「売る」のではなく、「背中を押す」。常にお客様と同じ目線、あるいは少し高い位置から全体を俯瞰し、最良の決断ができるよう伴走し続けることが私たちの使命だと考えています」
不動産取引に「安心のワンクッション」を当たり前に
現在、フィルライフのサービス対象エリアは一都三県が中心ですが、今後は名古屋や大阪などへの エリア拡大も視野に入れています。また、将来的にはAI技術を活用し、アドバイザーを介さずにプラットフォーム上で顧客と不動産会社を直接マッチングさせる機能の運用をめざしています。こうした取り組みの背景には、より多くの方に安心して利用できる不動産サービスを届けたい、という強い思いがあります。
國分—— 「東京都内だけでも月間2,000件以上のマンション売買が行われていますが、私たちが関われているのはその中のほんの一部、0.4%程度に過ぎません。私たちのめざす姿は、不動産会社に行く前にアドバイザーへ相談するという「安心のワンクッション」を、不動産売買の当たり前にすることです。第三者のプロに相談して、正しい知識を身につけたうえで取引に臨めば、不幸な取引はもっと減らせるはずですから。そのためにも、不動産に関する知識を身につけてもらうための『住まいのミカタ』や『不動産投資のミカタ』といった学習・相談メディアの充実にも、さらに力を入れていきたいと考えています」
フィルライフが目を向けているのはお客様だけではありません。提携するパートナー不動産会社に対しても、フィルライフならではの価値を還元しています。紹介した不動産会社の営業担当者について、お客様から「提案力」「知識力」「マナー」などの詳細なアンケートを取得し、生の声を企業側へフィードバックすることで、営業担当者の質の向上もサポートしています。単なる送客にとどまらず、業界全体のレベルアップを促すことも、フィルライフの重要な役割のひとつ、と國分は考えています。
國分——「お客様は、不動産会社には直接では言いにくい不満や違和感も、中立的な立場である私たちには本音で打ち明けてくださいます。『提案に魅力を感じなかった』『身だしなみが気になった』といったリアルな声こそが、営業担当者を育て、サービス全体の質を高めるための貴重な材料なのです」
厳しい声を届けることで中立の立場を守り、パートナー不動産企業のためにもお客様のためにもなる。國分はそう信じています。
國分——「第三者の意見を求めているお客様ほど、私たちの公平なスタンスや、フィードバックによる改善サイクルを高く評価してくださいます。不動産テックによる透明性と中立性、そしてスターツが大切にしてきた“人への想い”。この2つを武器に、不動産業界をもっとクリーンで、誰もが安心して取引できる世界に変えていきたいです」
>>マンションの相場価格がわかる「IESHIL」
https://www.ieshil.com/
>>不動産投資会社の口コミ・評判を掲載「不動産投資のミカタ」
https://mikata.top/toushi
>>不動産に関する相談窓口「住まいのミカタ」
https://mikata.top/sumai
- 営業時間
- 9:00~18:00(水・日・定休)
- URL
- https://www.starts-ph.co.jp/
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