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2025年5月30日

ホテルの“顔”を輝かせる清掃のプロフェッショナル
スターツクリーンパートナーズの品質哲学

施設管理
ホテルの“顔”を輝かせる清掃のプロフェッショナル スターツクリーンパートナーズの品質哲学

施設管理のなかでも「清掃」、特にホテルの清掃について専門の技術を必要とする分野であることは、あまりよく知られていません。さらに、人材の確保や委託先に困っているホテルも多く、特にインバウンドに沸く東京のホテル開業ラッシュにおいて、ホテル清掃を担う会社は争奪戦になっています。そんななか、スターツが2021年に立ち上げたスターツクリーンパートナーズ株式会社では、ホテルやオフィスビル、商業施設に特化した清掃業務を提供。徹底した品質へのこだわりを強みに、さまざまな施設のクオリティ向上に貢献しています。事業への想いや高い品質を実現している理由を、代表取締役社長・染谷憲太朗とホテル清掃部門の担当役員・七戸忍に聞きました。

速さと美しさの両立を実現する、スターツらしさが光るプロの清掃集団

白いシーツに反射する朝日が眩しいホテルの一室、シワひとつないベッドに、ミリ単位で整えられた調度品。今日のゲストを静かに待つその部屋に漂う静謐な気配。この空間を整えるのがスターツクリーンパートナーズの仕事です。

速さと美しさの両立を実現する、スターツらしさが光るプロの清掃集団イメージ01

七戸───「ホテルの客室清掃というのは、実はすごく専門的な技術が必要とされる業務です。ベッドメイキングにはじまり、水回りの掃除、タオル類の整頓、他にも調度品を既定の位置に戻すなど…、ゲストのチェックアウトから、次のゲストのチェックインまで約3〜5時間。限られた時間内で必要な数の部屋を仕上げるため、綿密な段取りと素早い動きが求められます。そしてもちろん、ハイクラスのシティホテルでは同時に美観も求められます。速さと美しさ。これを両立するためには、経験を積む以外にありません。つまり、現場で作業する清掃スタッフの定着率と彼らの技術の向上が品質に直結するということです」

そう語るのはスターツクリーンパートナーズの設立当初から屋台骨を支え、現在は清掃部門の担当役員を務める七戸です。設立当時は現場の責任者として奔走したひとり。

速いだけでは足りない。美しいだけでも足りない。そんな高いクオリティが求められる現場でも風通しの良い職場を作り、清掃スタッフが安心感を持って働き、かつモチベーションを向上していくためには、「スターツクリーンパートナーズならではの『人を大切にする』マネジメント力が欠かせない」といいます。

速さと美しさの両立を実現する、スターツらしさが光るプロの清掃集団イメージ02

七戸───「スターツクリーンパートナーズのマネジメントが同業他社と違うのは、さまざまな業種で経験を積んだメンバーが集まっていることにあります。スターツグループは、不動産、建築はもちろん、高齢者施設にホテルやレジャー施設の運営など、多岐にわたる事業を行う80以上のグループ会社で構成されています。それぞれの知見をフルに活かすことができるのは、清掃を専門とする会社との圧倒的な違いであり、効率を追うだけでは届かない、もう1歩先の品質を生むことにつながるのです」

七戸自身もピタットハウスの賃貸営業、建設の営業事務、高齢者施設の責任者を経てスターツクリーンパートナーズに異動してきました。「特に高齢者施設に関わるようになってからは、どうしたら気持ちの良い職場を作れるのかを常に考えてきました」とマネジメントに対する熱い想いを覗かせます。

七戸───「スターツクリーンパートナーズには私と同じように、それぞれのグループ会社で職場の活性化に励んできた人たちが集まっています。部長や役員、社長といった上層部でも現場に足を運び、一室一室を回って清掃スタッフに声掛けをしたり、年に一度、慰労会を兼ねたパーティーを開いたりと、同業他社ではあまり見られないコミュニケーションが生まれているのは、それが理由だと思います」

逆境からはじまった、スターツクリーンパートナーズの再出発

代表取締役社長 染谷憲太朗

代表取締役社長 染谷憲太朗

清掃スタッフのモチベーションや定着率が高く、働きやすい環境を作ってきたスターツクリーンパートナーズ。「もともとは施設管理全般を担うスターツファシリティーサービスという会社から、専門性が問われる施設清掃に特化した会社として2021年に独立したのがスターツクリーンパートナーズです。専門性を極めるため、他のどの会社よりも品質に心を砕いてきた自負があります」と語るのは、2023年6月から代表取締役社長を務める染谷憲太朗。

いまでこそ東京マリオットホテルや、ハイアットリージェンシー横浜など、ハイクラスなホテルを中心に清掃を請け負い、信頼をいただいていますが、染谷が代表に就任した2023年頃はコロナ禍の影がまだ色濃く、厳しい状況に立たされていました。

染谷───「ありがたいことに現場は忙しく仕事をしているものの、利益が出ず切迫した経営状況でした。その原因は主にスタッフ1人当たりの生産性が低下していたことです。例えば、会社創設時には1日10部屋の清掃を行えていたスタッフが、徐々に6部屋、7部屋と生産性が落ちていきました。そして生産性が下がってしまったスタッフをカバーすべく人量を厚くシフトに入れる必要が生じ、人件費が収支を圧迫してきたのです。理由をひも解くと、慣れの意識によるモチベーションの低下や、品質管理のチェック体制が敷かれていなかったことなどが原因だと段々分かってきました」

そうした逆境に「やってやろうじゃないか!」と意気込んだという染谷。自らもホテルの現場に入って清掃業務の“いろは”を学んだ経験と、スターツグループが創業以来掲げる「人が、心が、すべて。」という理念から、真っ先に取り組んだのは、清掃スタッフが気持ち良く働ける環境づくりでした。

染谷───「ただ『生産性を上げてほしい』と言って改善するなら、こんな状況にはなっていないはず。まずは『この人が言うなら頑張ろう』と思ってもらえる信頼関係が必要だと感じました」

徹底したのは、現場で働く清掃スタッフ1人ひとりに興味を持つこと。日頃からコミュニケーションを密に取り、悩みや変化に気付くこと。そして、履歴書の隅々まで目を通し、できる限り家庭の事情などまで把握しておくことだといいます。

タオルをたたむスタッフ

染谷───「現場で作業をしてくださっているスタッフの多くが主婦の方々です。子育て世代ともなるとお子さんが熱を出して急にお休みということもあるし、親御さんの介護で疲れている人もいる。そういった事情も汲み取って、気付くことがあれば『元気ないね、大丈夫?』と声を掛け、チーム全体でカバーしながら働きやすい職場を作っていく。当たり前のことかもしれませんが、そうすることでスタッフひとりひとりの仕事に対するモチベーションアップや、スターツクリーンパートナーズへのコミットメントが高まり、徐々に生産性は向上していきました。こうやって人と人の関わりの深さを大切にするのが、スターツグループの大切にしてきた文化だと思っています」

技術を共有する「品質管理チーム」がクオリティの底上げに貢献

技術を共有する「品質管理チーム」がクオリティの底上げに貢献イメージ01

たとえスタッフのプライベートな悩みひとつも会社ごととして、一丸となって、伸び伸びと働ける環境作りに注力してきたスターツクリーンパートナーズ。そして、もうひとつ大切にしているのは「品質」。それも単に物理的な速さ・綺麗さだけではなく、ホテルに宿泊するゲストの満足度や非日常の体験に貢献し、喜んでいただくことを常に意識している。

七戸───「客室清掃は、ホテルでの宿泊体験そのものの満足度を大きく左右する重要なファクターと考えています。だからこそ、ホテルのスタッフに匹敵するくらい、おもてなしの気持ちを持って日々の業務に当たっています」

清掃という業務から、非日常のホテル体験をどう演出していくか。「そこにも、スターツクリーンパートナーズのホテル清掃に対する品質へのこだわりが隠れているんです」と七戸はニヤリと語ります。

七戸───「象徴的なのは、2024年に初めて開催した『ベッドメイクコンテスト』です。7分以内にひとつのベッドを作り、スピードと美しさを競う社内コンテストで、技術向上やノウハウ共有の機会を作りたいという目的から企画しました。グループ会社が運営するホテルの清掃を行っている協力会社なども含めた合計6社が参加しましたが、スターツクリーンパートナーズから出場したチームが見事に優勝。私たちの清掃技術の高さを証明したことで、出場できなかったスタッフの意識向上にもつながっています」

そうしたスターツクリーンパートナーズの技術をさらに社内に広めて行くため、2025年1月には品質管理チームを立ち上げました。

技術を共有する「品質管理チーム」がクオリティの底上げに貢献イメージ02

七戸───「新しく業務を受託した際に品質管理チームがトレーナーとして現場に入り、スタッフの技術レベルを一定の品質まで引き上げるトレーニングや、日頃から現場をランダムに周って品質を点数化するなどの役割を担っています。一般的な清掃業者では人手不足から責任者も現場作業に追われ、なかなか管理まで手が回らないケースを耳にしますが、品質管理チームを立ち上げたことで、良い意味で現場に『見られている意識』が生まれ、品質の維持・向上にも大いに役立っています」

そうした取り組みを積み重ね、品質の維持・向上に努めた結果、スターツクリーンパートナーズが清掃を担当する「ハイアットリージェンシー横浜」が、全国のハイアットブランド(全21ホテル)の中で4年連続品質No.1に輝くなど、確かな実績にもつながっているそうです。

七戸───「清掃や設備のメンテナンスを含むホテル全体の清潔感の部分でそのような評価をいただきました。もちろん清掃だけではありませんが、部屋の心地良さ、綺麗さの面で1位だったということは、とても名誉なことだと思っています。こうしたお客さまの声というのはスタッフにも共有し、みんなで喜んで、同時に自分たちの仕事を誇らしく感じています」

ともに成長するパートナーとして、目指すは「品質ナンバーワン」

ともに成長するパートナーとして、目指すは「品質ナンバーワン」イメージ01

ホテルという「非日常」の空間において、ゲストに最高の心地良さを提供するため、品質への徹底的なこだわりを追求するスターツクリーンパートナーズ。ここから目指す未来を染谷に尋ねると、「業界内での品質ナンバーワン」だと即答します。

染谷───「今の時代、売上や物件数で1位を目指そうとすると、どうしても価格競争に巻き込まれてしまいます。そうした方向ではなく、スターツクリーンパートナーズは、お引き受けした物件ひとつひとつのエリアで品質ナンバーワンとなることを究極の目標としています。私たちは常に、ゲストが心地良く過ごせる空間を作るために技術を磨いてきました。その価値を正当に評価してくださる施設と長くお付き合いしていきたい。それが私たちのさらなる成長にもつながると考えています」

「隅々まで行き届いた高品質な清掃を提供することで、お客さまもスターツクリーンパートナーズもともに成長していく。そんな関係が理想です」と染谷は続けます。

染谷───「私たちは自分たちを単なる清掃業者だとは考えていません。お客さまとともに歩むパートナーだと思っています。スターツクリーンパートナーズでは、お客さまが抱える課題や清掃に対するリクエスト、問題点などについて、毎月、担当者や役員も交えた会議を実施し、密なコミュニケーションを通じて改善に取り組んでいます。そこでは清掃以外にもいろいろな課題が出てくることも少なくありません。スターツクリーンパートナーズはスターツのグループ会社ですので、清掃以外の設備や管理、工事などの課題に対しては、グループ全体のサービスを活用することで、ワンストップで対応できることも我々の強みです」

独自の品質管理体制と、清掃スタッフ1人ひとりに寄り添うマネジメントを通じて、お客さまとともに品質を創造し、ゲストの満足度を最大化する。それがスターツクリーンパートナーズの目指す姿です。

ともに成長するパートナーとして、目指すは「品質ナンバーワン」イメージ02

染谷───「客室はホテルの『顔』です。私たちはその顔となる部分の清掃品質に徹底的にコミットし、成果をお約束します。現状の清掃に課題を抱えていらっしゃるのであれば、ぜひお声掛けください」

営業時間
9:00~18:00(土・日・定休)
URL
https://www.starts-fs.co.jp/starts-cp/

編集者×マーケターで二人三脚
スターツ出版のマンガ作りの舞台裏

人気作品の裏側には作家さんの作品にかける熱量と、編集者の「伝えたい」という想いはもちろん、マーケティング担当(マーケター)の「届けたい」という想いが必要不可欠。編集者とマーケターが二人三脚で作る、マンガ作りの裏側を、グラストコミックス編集部・佐藤優里奈と、出版マーケティング部・井上大烈に聞きました。

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