2025年03月31日

紙の図面はもう古い?
建設・管理業界のDX最前線とは

建設DX
紙の図面はもう古い?建設・管理業界のDX最前線とは

BIMとは「Building Information Modeling」を略したもので、コンピューター上に再現した建物の立体モデル(BIMモデル)に、例えばそれぞれの建材パーツの幅や奥行き、高さ、素材や組み立て工程、それにかかる時間なども盛り込み、建物の全てをデータ化できる仕組み。いまや建設業界ではBIMの活用が常識になっています。しかし、スターツのBIM活用は業務効率化や、建てて終わりではありません。建物の運営・管理に至るまで活用し、お客様に独自ソリューションを提供しているスターツの取り組みをご紹介します。

BIMが実現する建設業務の効率化

Building Information Modelingとは

BIMをもう少しシンプルに、ひと言で表すなら「B:建物」の「M:形」、その間に「I:情報」を盛り込む仕組み。設計・施工の場面でバーチャルな3D建物モデルを構築し、建築物のデータベースを設計から管理まで全てのプロセスで情報共有するシステムのことです。
「建物をデータ化」するといっても、膨大なデータ入力が必要になります。同じ立体モデルを作るシステムにCAD(※)がありますが、こちらは2D、3Dのモデリングに特化したもの。BIMは形状のモデリングにとどまらず、どの建材がどんな素材で、どこのメーカーで、どれくらいのコストがかかっているのか、どの工程にどれくらいの時間がかかっているか・・・、といった属性情報が重要。この情報があることで、作業負荷やコストの検証といったプロジェクト設計・管理、見積書や発注書、申請書類作成の効率化、さらにお客様との完成形やプロセスの共有など、さまざまな導入メリットがあるのです。


※ Computer Aided Design の略。コンピュータを用いて設計や製図を支援するツールのこと

2014.12 沖縄BIM設計室(現:沖縄BIMチーム)開設/2018.10 スターツカンボジアにBIM入力センターを開設※時差2時間 2014.12 沖縄BIM設計室(現:沖縄BIMチーム)開設/2018.10 スターツカンボジアにBIM入力センターを開設※時差2時間

そんな膨大なデータ入力が必要なため、東京の日本橋設計部の他に沖縄とカンボジアにデータ入力センターを設置。沖縄に17 名、カンボジアに10 名の社員がBIM 専属オペレーターとして常駐し作業しています。入力の基準及びデータのチェックを東京で行い、組織全体で生産性効率のアップを図っています。

建設だけでなく建物の運営・維持管理まで。BIMの活用法

ライフサイクルコンサルタント

現在、スターツCAM のほぼすべてのプロジェクトでBIM が活用されています。建物を建てる際の業務効率化や関係者との合意形成のためだけでなく、さらには建物を建てた後の運営・維持管理にいたるまで。「BIM」にファシリティーマネジメントを表す「FM(Facility Management)」をつけ、データをさまざまな局面で利用できるようプラットフォーム「BIM-FM PLATFORM」を構築しました。

BIM-FM PLATFORMイメージ

企画・設計・施工・維持管理をプラットフォーム化する仕組みで、スターツではライフサイクルコンサルタントとして、あらゆる場面でBIMデータを活用しています。

スターツではこの仕組みを「スターツだけ使うのはもったいない!」と考え、建物の建設や運営・維持管理の悩みを抱えるビルオーナーや管理業務を行う企業にも提供しています。オープン化したことで、さまざまな企業とのコラボレーションも可能になり、ますます進化する「BIM-FM PLATFORM」。すべての建物のため、未来のまちづくりのために、スターツは研究を続けてまいります。

さらにBIM-FM PLATFORMについて詳しく知りたい場合は
>>「進めBIM-FM PLATFORM」https://bim-fm.starts.co.jp/

営業時間
10:00~17:00(水曜・日曜定休)
URL
https://bim-fm.starts.co.jp/

まちづくりの未来のために。一気通貫の建設データの活用

建物の照明器具ひとつでも、寸法、素材、メーカー、コスト、そして組み立ての工程に至るまで情報を取り込み、データベース化する「BIM-FM PLATFORM」。このスターツ独自のシステムがどのように進化してきたのか、その歴史をご紹介します。

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