環境への取り組み
6 安全な水とトイレを世界中に
7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに
12 つくる責任つかう責任
13 気候変動に具体的な対策を
TCFD提言に基づく情報開示
近年、気候変動の影響が世界各地で深刻化しています。当社グループは気候変動を事業に対する中長期的なリスク・機会と捉え、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)の提言に基づき、パリ協定を踏まえて低炭素経済に移行する1.5℃シナリオと、現状予想される以上に気候変動対策が実施されない4℃シナリオを中心に気候変動シナリオ分析を実施すると共に、気候関連リスク・機会の特定やCO₂排出削減目標の設定を行い、気候変動に対する取り組みを強化しております。
「ガバナンス」「戦略」「リスク管理」「指標と目標」の4項目について当社グループの取り組みを開示いたします。
TCFD提言に基づく情報開示[最終更新日:2024年11月18日]
ダイレクトリサイクルシステム
建設・⼟地有効活⽤事業:スターツCAM株式会社
スターツCAMでは、建築⼯事現場で排出される廃棄物を合理的に分別するダイレクトリサイクルシステムを採⽤。中間処理施設を通さずに処理が可能であることから、運搬時にかかる環境負荷を減らし、かつリサイクル量も増加させることに成功しています。ダイレクトリサイクルにより、ある現場では産業廃棄物を60%以上も減少させたこともあり、ゴミの量削減・現場の美化にも貢献しています。

建築⼯事現場の廃棄処分
100%再生可能エネルギー
建設・⼟地有効活⽤事業:スターツCAM株式会社
スターツCAMでは、2021年9月着工の全国新築現場より、再生可能エネルギー100%の電源を利用しています。再生可能エネルギーとは、太陽光や風力・水力といった自然界に常に存在する上、枯渇せず、温室効果ガスを排出しない環境に優しいエネルギーのことで、導入により従来排出していたCO₂が実質ゼロになります。
混構造建築の取り組み
建設・⼟地有効活⽤事業:スターツCAM株式会社
鉄筋コンクリート造(RC造)と木造のハイブリッドによる建築構造は、上層階の木質化により、同規模のRC造に比べ、建設時のCO₂排出量を約30%削減しています(木材の炭素貯蔵量換算含む)。これにより、カーボンニュートラル・脱炭素社会の実現といった社会的ニーズにこたえる建築手法とされています。

ZEHデベロッパー・ZEHビルダー
建設・⼟地有効活⽤・分譲不動産事業:スターツCAM株式会社、スターツホーム株式会社、スターツデベロップメント株式会社
スターツCAM・スターツデベロップメントでは、ZEHデベロッパー登録、スターツホームではZEHビルダー登録をしています。
ZEHとはネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略。建物の断熱性を高めると共に、高性能設備の導入により省エネを実現した上で、太陽光発電をはじめとする創エネや再生可能エネルギーによって、エネルギーの収支を0にすることを目指した住宅です。ZEHデベロッパーはマンション、ZEHビルダーは戸建てを対象として、国で制定された機関である社団法人SIIから、ZEHの普及に関して認可をもらっています。詳しくは下記リンクより、事業会社HPの専用ページをご覧ください。

図は社団法人SIIより引用
運営旅館・ホテルの省エネ対策
信州の湯 清風園での取り組み
信州の湯 清風園では、環境に配慮し約30年前から温泉の排湯を熱源に使ったヒートポンプを採用し、シャワーや厨房等への給湯を行っています。しかし、当時のヒートポンプでは給湯用として十分な温度を得ることができず、重油ボイラーと組み合わせたシステムで賄っていました。そこで、さらなる消費エネルギーの削減と環境への貢献を目指し、2012 年、環境省補助事業「温泉エネルギー活用加速事業(うち温泉施設における温暖化対策事業)」の交付を受け、地球環境に配慮した給湯システム「水熱源ヒートポンプ」を導入。給湯に係わる重油使用量を大幅に削減し(約27,000ℓ) 、CO₂ 排出量33%、エネルギーコスト58%をカットしました 。(※当時のCO₂排出係数、エネルギー単価による)

湯けむりの里 柏屋での取り組み
湯けむりの里 柏屋では、温泉の加温・保温および厨房への給湯用として重油ボイラーを利用していましたが、さらなる効率的な温水製造と大幅な環境負荷の低減を目指し、2012年、環境省補助事業「温泉エネルギー活用加速事業(うち温泉施設における温暖化対策事業)」の交付を受け、「温泉熱源ヒートポンプ」、「水熱源エコキュート」を採用。重油使用量を大幅に削減し(約260,000ℓ) 、CO₂排出量を約61%、エネルギーコストを約50%カットしました。(※当時のCO₂排出係数、エネルギー単価による)
また、2014年には沢水を利用した空調システムを採用し、冷房時の省エネルギー化を図っています。

沖縄ナハナ・ホテル&スパでの取り組み
沖縄ナハナ・ホテル&スパでは、2015年に「平成27年度 先進対策の効率的実施によるCO₂排出量大幅削減事業設備補助事業」の採択を受け、「高効率高温水ヒートポンプ」(給湯)と「高効率水冷チラー」(空調)の電化システム導入しました。従来、給湯はガスボイラ―のみに頼っていましたが、電化システムの導入によりその利用を押さえることができ、約22%のCO₂を削減しています。 (※当時のCO₂排出係数、エネルギー単価による)

コージェネレーションシステムの導入
発電する際に発生する熱を給湯に有効利用する「コージェネレーションシステム」を、運営するホテルで導入しています。
・ホテル エミオン 東京ベイ(タワー館)
ホテル エミオン 東京ベイでは、コージェネレーションシステム(発電量140kW)の導入により、CO₂排出量を、年間 約133,600 (kg-CO₂削減しました。 (*2020年度エネルギー消費量による)

・ホテル ルミエール グランデ 流山おおたかの森
ホテル ルミエール グランデ 流山おおたかの森では、コージェネレーションシステム(発電量70kW)の導入により、CO₂排出量を、年間約31,400(kg-CO₂)削減しました。(*2020年度エネルギー消費量による)

照明器具のLED化
運営旅館・ホテル、その他事業所の照明器具をLED化することで、CO₂排出量を年間 約397(t-CO₂)削減しました。(*2023年度CO₂排出係数による)