プレスリリース

※社名・役職などは掲載当時のものです。

2023年06月05日

「弘前れんが倉庫美術館」が第32回BELCA賞を受賞

 公益社団法人ロングライフビル推進協会が主催する第32回BELCA賞において、スターツグループが手がけた「弘前れんが倉庫美術館」がベストリフォーム部門の受賞建築物に選ばれました。

 BELCA賞は、ビルのロングライフ化を寄与することを目的として設けられた、既存建築物に対する表彰制度です。ベストリフォーム部門は、社会的・物理的な状況の変化に対応して、今後の長期使用のビジョンを持って蘇生させる、もしくは飛躍的な価値向上等をさせるリフォームがなされた模範的案建築物が表彰されます。



 「弘前れんが倉庫美術館」は、スターツコーポレーション株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:磯﨑一雄)を代表企業とし、「弘前市吉野町緑地周辺整備等PFI事業」を手掛ける弘前芸術創造株式会社※1(本社:青森県弘前市、代表取締役社長:平出和也)が、築約100年の「吉野町煉瓦倉庫」を芸術文化施設として改修・整備し、その後15年間にわたり維持管理・運営業務を行うPFI事業です。

 本プロジェクトは、国内で初めてシードル(リンゴの発泡酒)が大々的に生産された「吉野町煉瓦倉庫」(築100年)を芸術文化施設である「弘前れんが倉庫美術館」として改修・整備しました。改修にあたり、既存の部材を極力残し、外観・内観を保全しながら建物の美観を損なわずに設計・施工。スターツは事業主体としてだけではなく、耐震改修における構造設計者と監理者として、スターツCAM株式会社 免制震構造研究所が、施工においてもJV主幹事施工者としてスターツCAM株式会社が今回のBELCA賞を受賞させていただき、スターツグループの総合力により実現したプロジェクトです。
 煉瓦壁PC鋼棒プレストレス工法※2を採用し、壁外周部の外観はそのまま生かすように配慮。また、床版の追加や屋根面の合板補強を施し、追加した鉄筋コンクリート造の耐震壁が十分性能を発揮する構造計画とした点など、美術館ならではの創意工夫も随所にみられることが高く評価されました。

 その他受賞歴としては、「令和2年度耐震改修優秀建築・貢献者表彰(第10回)耐震改修優秀建築賞受賞」や2021年度フランス国外建築賞グランプリ(Grand Prix AFEX 2021)受賞」などがあります。

※1 スターツコーポレーション株式会社、スターツCAM株式会社、スターツファシリティーサービス株式会社、株式会社大林組、株式会社NTTファシリティーズ、エヌ・アンド・エー株式会社、株式会社南建設、株式会社西村組が設立した特別目的会社
※2 耐震性を高めるために高さ9mの煉瓦壁内に挿入したPC鋼棒にプレストレスを与え、隙間にグラウト材を注入してPC鋼棒を保護する工法



<本件に関するお問い合わせ先>
スターツコーポレーション株式会社 広報:西郷・小宮
e-mail:group-pr@starts.co.jp
TEL:03-6202-0380(直)
FAX:03-6202-0333

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