ごあいさつ
株主の皆様には、日頃より格別のご支援とご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
ここに、当社第52期の報告書をお届けするにあたりご挨拶申し上げます。
当連結会計年度における国内経済は、新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い、経済活動の正常化が進む一方で、急速な為替変動による物価上昇等、先行きは依然として不透明な状況が続いております。
こうした中、当社企業グループでは、首都圏及び国内主要都市におきまして、不動産活用における建設から不動産賃貸及び売買の仲介、不動産管理までワンストップのサービス提供とともに、関連する各事業間での連携を図ることで、お客様に寄り添いながら安定的かつ持続的な成長及び事業展開を目指してまいりました。
国内では、安定収益基盤となる不動産管理物件数が2024年3月末現在、住宅917,651戸、駐車場169,742台、ビル・施設管理2,643件と着実に増加。総合不動産店舗「ピタットハウス」は全国634店舗、高齢者支援・保育施設は126事業所を運営しております。
一方、海外では世界21ヶ国・34都市(国と地域を含む)において、海外進出を図る日本企業のオフィスや駐在員への不動産仲介やコンサルティングを軸に、レンタルオフィス・レンタルファクトリー・サービスアパートメント・ホテルの運営など、各国のニーズに合わせたサービスを提供してまいりました。
当連結会計年度の業績は、不動産管理事業におきましては管理物件数の増加に伴う管理手数料収入及びメンテナンス売上等が順調に推移し、売買仲介事業におきましても仲介手数料及び取扱高が堅調に推移しました。出版事業におきましては「スターツ出版文庫」原作の映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』の上映に伴い関連書籍の販売が好調に推移し、また「オズのプレミアム予約」につきましても利用者数が順調に推移しました。さらに、ホテル・レジャー事業におきましても国内のレジャー需要が回復してまいりました結果、売上高2,334億8百万円、営業利益304億98百万円、経常利益333億96百万円となり、親会社株主に帰属する当期純利益は220億95百万円となりました。
今後におきましても、創業以来変わることのない『人が、心が、すべて。』の理念のもと、感謝の気持ちを忘れることなく、引き続きヒューマニズムに富んだ人財育成とグループガバナンスを徹底させた組織づくりに努め、地域・社会とともに一歩一歩、永続的に発展できる企業体を志向してまいります。