2025年12月09日
お店選びはもう外さない、
オズモールの予約動向から見る『食のトレンド』
会員450万人を抱え、最新トレンドや毎日を楽しく過ごすためのアイデアを発信しているスターツ出版のWEBサイト「オズモール」。中でも人気のコンテンツであるレストラン予約は、4400軒以上の厳選されたお店と提携し、カジュアルな飲み会から記念日のお食事、そしてビジネス会食まで、幅広いシーンで利用されています。今回は、レストラン予約の最新傾向や食のトレンドを振り返りながら、相手に喜ばれるお店選びのポイントを、スターツ出版 レストラン事業推進グループの坂本部長に聞きました。
目次
予約データから見えてくる2025年の“食”は、「体験価値」と「安心感」の黄金比
数多くのレストラン予約サイトが存在する中で、オズモールが長年大切にしているのは「各ジャンルに精通する編集部が、掲載店を厳選している」という点です。闇雲に掲載店舗数を増やすのではなく、ユーザー目線で「本当に行きたいお店か」「大切な人を連れていけるか」という視点でラインナップを揃えています。掲載前にはスタッフがお店に足を運び、ユーザーがご満足いただけるお店かどうか判断する“ロケハン”を欠かさず行っているのも大きな特徴。これは首都圏だけでなく、大阪、京都、兵庫と関西エリアにも規模を拡大していても変わらないオズモールの価値です。そんな中、口コミで高評価を獲得し、予約数が伸びているお店には、ある明確な共通点が存在すると坂本は語ります。
坂本―――「ただ料理が美味しいだけでは選ばれにくい時代になっています。評判が良いお店に共通しているのは、スタッフの方々の『ホスピタリティ』と、空間を含めた『非日常感』。お客様は、食事そのものはもちろんですが、そこで過ごす時間、つまり体験そのものに価値を感じて予約をされています。特に2025年は、デジタルでの効率化が進む一方で、リアルな場での温かみや、自分だけに向けられたサービスへの期待値がこれまで以上に高まっていると感じます」
ユーザーがお店を選ぶ際のスペックやプラン内容にも、その傾向は表れています。かつては「割引率」や「安さ」が重視されることもありましたが、現在は「プランの確実性」や「付加価値」が重要視されているようです。たとえば、シャンパンの飲み放題がついている、眺望の良い窓際席が確約されている、高級店のランチが4名で予約すると1名無料であるといった、プラスアルファの喜びを約束するプランが支持を集めています。
坂本―――「お客様は『失敗したくない』という心理を強く持っていらっしゃいます。そのため、飲み放題付き+お好みでコースの料理を選べるプリフィクスコースなど、会計時の不安がなく、かつ自分の好きなメニューを選べるような『自由度と安心感』がセットになったプランが非常に人気です。そして実は、お店側としても事前に予算や内容が確定していることで、当日のサービスに注力できるというメリットがあります。オズモールでは、そうした双方にとって幸せなマッチングを生むプラン作りを、提携してくださっているレストランと一緒に作り上げています」
2025年の人気エリア分析。再開発と回帰する街の魅力
次に、エリアごとの動向を見ていきましょう。2025年、オズモールでの予約データを見ると、都心部の再開発エリアと、古くから愛される定番エリアの二極化、あるいは融合が見て取れます。特に前年比で予約数が伸びたエリアには、明確な「行く理由」が存在しました。
坂本―――「2025年に特に動きが活発だったのは、やはり大規模な再開発が完了した渋谷・桜丘エリアや、高輪ゲートウェイ周辺です。新しい商業施設やホテルが開業することで、そこに付随するレストランへの注目度が跳ね上がりました。新しい街には『話題性』があり、誰かを誘う際の口実にもなりやすいのです。一方で、40代以上に人気の銀座や丸の内といったエリアは、前年比で見ても変わらず堅調です。これらは『ハズさない』という絶対的な信頼感があるエリアですので、記念日やビジネス利用での需要が底堅いですね」
また、エリア選びにおいて特徴的な動きを見せているのが、20代を中心とした若い世代です。ユーザーの行動範囲は、ある特定の路線沿線に集中していると坂本は分析します。
坂本―――「20代のお客様の予約データを見ると、池袋、新宿、渋谷、そして横浜へとつながる『副都心線沿線』に集中する傾向が顕著に見られます。これは、副都心線が東急線を通じて横浜まで直通で繋がっていることが大きく関係しています。埼玉方面から横浜方面までが一本の線で結ばれたことで、この沿線上にある話題のスポットへのアクセスが非常にスムーズになりました」
ユーザーがこのエリアを選ぶ理由は、単なる利便性だけではありません。そこには、現代ならではの消費行動が隠されています。
坂本―――「特に池袋、渋谷、新宿、そして横浜のエリアは、話題のお店が多く、『映え』を目指して特定の店を探したり、自分自身の趣味や好みを的確に捉えたニッチなお店を探したりするケースが多いですね。美味しいものを食べることはもちろんですが、その体験を通じて『自分らしさ』を発信できるかどうかが、お店選びの重要な基準になっているのです」
ブーム不発の2025年。キーワードは「二極化」と「令和的配慮」
2025年の食トレンドを振り返ると、誰もがコレと答えるような「突出したブーム」がなかったのが大きな特徴です。その中で、変わらず高い人気を維持し続けたのが、「アフタヌーンティー」「ビュッフェ」「ゆったり過ごせるカフェ」の3ジャンルでした。坂本は、それぞれの利用シーンには現代ならではの理由があると分析します。
坂本―――「まずアフタヌーンティーですが、こちらは完全に『二極化』が進みました。一つはホテルでの正統派な体験、もう一つはコンセプチュアルなカフェでの体験です。オズモールで人気が高かったのは、今年開業したホテル『フェアモント東京』のロビーラウンジ『Vue Mer(ヴュ・メール)』。東京湾を一望できる圧倒的なビューと新しさが魅力ですが、ラグジュアリーでありながら肩肘張りすぎない空気感が多くの人の気分にマッチしているようです。和の要素を取り入れたメニューなどバリエーションも豊かで、味覚だけでなく五感で楽しめる体験として、多くの予約を集めました」
「フィアモント東京」のロビーラウンジ「Vue Mer(ヴュ・メール)」
そして、ビュッフェの人気再燃には、令和という時代性が色濃く反映されていると言います。
坂本―――「ビュッフェは今、非常に『令和っぽい』ジャンルなんです。相手の好き嫌いやアレルギー、食べる量などを細かく気にしなくて良い。自分も相手も我慢せず、好きなものを好きなだけ楽しめる。この『外さない安心感』と『お互いに気を使わせない配慮』が支持されています。注目株は、大規模な改装を経てオープンした『ハイアット リージェンシー 東京』の『クロスロード キッチン』。ここでは現代のニーズに合わせた新様式のビュッフェが話題となりました。ライブ感のある演出と、選び取る楽しさをエンターテインメントに昇華させており、会食の場としても選ばれています」
「ハイアット リージェンシー 東京」の「クロスロード キッチン」
さらに、カフェ需要の変化には、都市開発の影響が大きく関わっています。
坂本―――「今年は大規模な商業施設のオープンが相次ぎ、郊外や地方の人気店が都心に進出してきた年でもありました。買い物ついでに立ち寄れる利便性と、本店をそのまま持ってきたような空間作りが人気を集めています。例えば、高輪ゲートウェイにオープンした『ガーデンハウス』。都会的な雰囲気でありながら、ゆったりと過ごせる空間設計が魅力です。ただお茶をするだけでなく、『都会の喧騒の中で、いかにパーソナルスペースを確保してくつろげるか』が、カフェ選びの重要な基準になっています」
「良い幹事」であるために。年末年始・年度末のお店選びの極意
最後に、これから迎える年末年始や年度末の繁忙期に向けて、お店選びのポイントを聞きました。忘年会や新年会、送別会など、誰かが幹事を務めなければならないシーンが増えるこの時期。プライベートでもビジネスでも、「この人が選んだ店なら間違いない」と信頼され、ホストとして株を上げるためには、どのような視点を持つべきでしょうか。
坂本―――「最も大切なのは『想像力』です。参加メンバーの中に、お酒が飲めない人はいないか、アレルギーを持っている人はいないか、あるいは最近体調を気にしている人はいないか。そうした個別の事情を事前にリサーチし、予約時にお店に伝えておくこと。これだけで当日のスムーズさが劇的に変わります。オズモールのWEB予約なら、備考欄に詳細を記載できるので、電話で言いそびれる心配もありません。お店側も、事前に情報をいただければ、最大限の準備をしてお客様をお迎えすることができます」
お店選びは、単なる場所の確保ではなく、相手への思いやりを表現するプレゼンテーションの場。オズモールの厳選された情報をヒントに、ぜひあなたにとっての「ベストな一席」を見つけてみてください。
- 営業時間
- 9:00~18:00(土・日・定休)
- URL
- https://starts-pub.jp/