2025年7月30日
外国籍のお客様のお部屋探しも
ニーズに応える総合不動産店舗

鮮やかなグリーンが目を引く「ピタットハウス」。スターツグループが手掛ける総合不動産ショップです。家を借りたい方や貸したい方、買いたい方や売りたい方から、日々多くのお問い合わせが寄せられます。中には、世界各地の外国籍の方からの問い合わせもあり、その数は年々増加。2014年には外国籍のお客様に特化した部署「インターナショナルTOKYO」が開設されました。お客様のニーズをとらえ、新しい事業に挑戦し続けるピタットハウスの今と、「インターナショナルTOKYO」の取り組みについて、営業本部長・佐々木俊輔とインターナショナルTOKYOの責任者・吉田未来に聞きました。
目次
マイホームオークションやインターナショナルTOKYOなど、
お客様ファーストの取り組み
ピタットハウスの現行ブランドが誕生したのは1988年のこと。現在では、居住用の住宅に加え、事業用不動産や投資用不動産の賃貸・売買を手がける総合不動産ショップとして全国に約630店舗以上を展開(2025年7月現在)しています。地域密着を理念に掲げるピタットハウスですが、「日本国内における不動産オークション『マイホームオークション』を1998年にスタートさせるなど、お客様のニーズに合わせてチャレンジし続けている会社です」と語るのは、営業本部長の佐々木です。

佐々木―――「いまの不動産の売買市場は活況を呈していますが、特に現在の市況に置いて、不動産の売買価格の決定、売主様から見ると根拠が伝わりにくい点があるのは否めません。公正かつ透明性の高い不動産売買を実現するため始めたのが『マイホームオークション』です。常にピタットハウスの店舗で、物件ごとに期間を定めたオークションによる不動産の売買を行っていますが、年に数回、ホテルなどの会場をお借りし、店舗を跨いだ対面での開催も実施しています。買主様だけではなく売主様にも来場していただくことで、納得感の高い取り引きになるよう注力しています」
また売買だけでなく、賃貸のお部屋探しの現場も日々刻々と変化しており、特に人気物件はネット上に情報が出た途端に申し込みが埋まってしまうことも。実際に物件を何軒か内覧して、いくつかの候補の中から契約という流れも変わってきているそうです。

佐々木―――「ピタットハウスではWEB内覧やオンライン契約を可能にしており、個人のお客様はもちろん、法人のお客様にも好評です。遠方に住むお客様や入居の希望日までお時間が取れないお客様でも安心してお住まいを探していただけます。そういった理由でなくても、実際に物件を見ずにWEBですべてを完結させたいというお客様も増えており、社内にはWEB契約専門のチームを作って対応しています」
ふらりと訪れる外国籍のお客様にも、
ご満足いただけるお部屋探しを
市場の動向やお客様のニーズを察知し、新しいサービスを立ち上げてきたピタットハウス。外国籍のお客様を専門に対応する部署「インターナショナルTOKYO」もそのひとつ。なんでも、外国籍の方がふらりと店舗を訪れ「部屋を借りたい」と相談される事例がここ10年くらいで増えていたんだそう。しかもその多くは日本語でのコミュニケーションに不安がある方々。偶然、店舗にお客様の母国語を話せるスタッフがいれば対応できますが、習慣や住まいに対する感覚も違うため、言葉が話せたとしても十分なお部屋探しのサポートができるわけではありません。

せっかく日本に興味を持って住む決意をしてくれた人に希望に合う住まいを見つけてほしい。また、空室に悩むオーナー様にとっても入居してくれる借主の方々が増えることにつながります。こうした背景から、2014年に首都圏を中心とした外国籍のお客様のお部屋探しを専門とする部署、インターナショナルTOKYOが設立。現在、責任者を務める吉田は、地域のピタットハウス店舗で数年経験を積み、自ら手を挙げてスターツの海外拠点への赴任を経験。帰国後、現職へ就きました。
吉田―――「ふらりと来店される外国籍のお客様は意外に多く、私も地域店舗に勤務していた時は、そのたびにインターナショナルTOKYOに電話をしてヘルプをお願いしていたんです。そういった個人のお客様がお仕事などで滞在中のお部屋を探すお手伝いはもちろん、最近は日本企業の海外支店からの駐在や、海外企業の日本支社への駐在など、法人様から駐在員のお部屋探しを依頼されることも増えています。中には『うちでは対応できないから』と、他の不動産会社さんからご相談いただくことも少なくありません」
外国との「当たり前」のギャップを埋める、
インターナショナルTOKYO
外国籍のお客様であっても、契約までの基本的な流れは日本人のお客様と大きくは変わりません。ただし、日本の生活環境や商習慣にはお客様の母国と異なる点が多く、さまざまな場面で戸惑うことも少なくありません。インターナショナルTOKYOでは、海外から来日されるお客様に向けてWEB面談を実施し、事前に外国籍のお客様がお困りになりやすいポイントを詳しく説明しています。

吉田―――「面談で最初にお伝えしていることの一つが、部屋の広さや天井の高さについてです。日本人と比べて、体格が大きい方も多いので、物件が狭く感じられることは必ずお伝えしています。それでも、実際の物件をご覧になって『思っていた以上に天井が低くて狭い』と感じる方は多く、過去には物件案内の際に初めてお会いした方の身長が2メートル近くあり、予定していた物件ではかなり不自由になるため、急きょ別の物件を探して、なんとかご希望に合う物件をご紹介できたということもありました。
また、リクエストとして多いのが家具付きの物件です。当然のように『家具付きで』と依頼されるのですが、日本には家具付き物件はそれほど多くありません。そのことをお伝えすると驚かれることが多々あります。その場合は、ピタットハウスで展開している「Sumaiコンシェル」の家具レンタルサービスを紹介しています。

ご夫婦やファミリーでの入居となる場合、トイレや洗面所、お風呂が2つある物件を希望されることも多くあります。ただ、日本では高級物件や戸建て物件でも、トイレが2つあっても、お風呂が2つある物件はなかなかみつかりません。そういったご希望とのギャップを埋めていくコミュニケーションにも気を配り対応しています」
また、契約書に記載される単語一つにも、商習慣の違いが表れます。
吉田―――「例えば、契約期間という言葉の受け取り方が国によって違うのです。契約期間が終了すると退去しなければならない国も多く、更新することで契約を延長できる日本の仕組みを説明すると『え?まだ住めるの?』とびっくりされることもあります」
まさに、こうした住環境や商習慣の違いによる、さまざまな溝を埋めることこそが、インターナショナルTOKYOの大切な役割。借主はもちろん、貸主であるオーナー様にとっても、間に立ってトラブルの芽を未然に防ぐ存在は必要です。インターナショナルTOKYOが取引する物件数は年々増加しており、今後もさらに増えていくことが期待されていますが、一方で頭を悩ませるのは物件在庫の不足です。

吉田―――「お客様が希望する住環境を備えた物件自体が少ないことに加え、日本語が話せない方との契約をためらわれるオーナー様が多い現状があります。また、保証会社の審査が通らない場合もあります。そんな中でも、できる限り多くの方に希望するお部屋で快適に暮らしていただきたい。日本での生活をトラブルなく、入居者様にもオーナー様にも安心して過ごしていただくために、私たちが存在しています。
例えば、家具や家電の搬入、水道・電気の手配、ガスの開栓の立ち会いなどを有償となりますが代行することもございます。特に海外から駐在で来られる方には、来日したその日から新居で生活を始められるようにお手伝いをしています。
また、オーナー様からは、スターツグループの不動産管理会社『スターツアメニティー』を通じてご相談をいただくこともあり、私たちも通訳などできる限り対応しています。実際、空室が思わぬ形で外国籍のお客様からの需要で埋まることもありますので、広く募集していただけると嬉しいです」
オーナー様も入居者様も
笑顔になれるお部屋探しを目指して
外国籍のお客様の賃貸事業が好調であることから、2025年4月には外国籍のお客様に向けた不動産売買事業についても新たにサービスを開始しました。

吉田―――「基本的には、長く日本に住まわれ、これからも住み続けたいという方が、賃貸ではなく持ち家を購入されたい際にお手伝いをするサービスです。ビザや銀行のローン審査など、賃貸とは異なる課題も多く、また契約書は日本語で作成されるため、説明のための補足資料を作るなど、取り組むべきことも数多くあります。これからも、お客様が安心して契約できるよう、しっかりとサポートしていきたいです」
吉田をはじめ、ピタットハウスの社員が常にお客様と真摯に向き合う理由――それは、ピタットハウスの存在意義に深くつながっています。
佐々木―――「私たちの存在意義は、ピタットハウスをご利用いただく方や地域の方を含めたお客様、そして社員の幸せを実現することです。お客様が喜んでくださると、社員も嬉しくなり、もっとお客様のために動きたくなる。その良い循環を生み出すことで、多くの方々に喜んでいただけるよう行動しています。
その活動の一環として、新入社員が配属された店舗のある街について自ら調べ、発表する取り組みを行っています。実際に街の人に会い、話を聞き、街の魅力をレポートにまとめます。そのままお客様にお渡しできるクオリティに仕上げ、入居前の補足資料としても活用しています。私たち社員自身が街に溶け込み、街を盛り上げる一員でありたいと考えています」

そう語る佐々木は「地域で働かせていただいている」という想いを常に大切にしているといいます。地域の方々のお役に立てることはないか――ピタットハウスの社員は今日も、街のためにできることを探しています。
>>『マイホームオークション』について紹介した記事はこちら
不動産売却に「透明」「納得」「安心」のオークションという選択肢を
https://www.starts.co.jp/column/article25/
- 営業時間
- 9:30~17:30(水曜定休)
- URL
- https://www.starts-ph.co.jp/international-tokyo/
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