2025年5月30日
研修×宿泊×スポーツのマルチユース
企業研修の最適解がここに

コロナ禍を経てオンライン研修など、効率重視の研修が台頭している一方で、あえて“同じ場所で同じ時間を過ごす”ことに価値を置く企業が増えています。個々のスキルアップを目指す座学、チームワークを醸成するスポーツ、会話を楽しみながら絆を深める食事。都心から約1時間という立地にありながら、多面的な社員育成ニーズを叶える研修施設が「スターツ総合研修センター」です。さまざまな企業や団体から利用されているこの施設ですが、そもそもスターツという一企業が自前の研修施設を持つ理由とは何なのか。創業者の想いや施設の強み、実際にどのような研修が行われているのか、エピソードを交えつつ、センター長の田中嶋淳がご紹介します。
目次
都心からわずか約1時間の立地で、あらゆる研修ニーズを叶える

スターツ総合研修センターが茨城県つくばみらい市に完成したのは1989年。当時、使用できたのはスターツの社員のみで、研修だけでなく、入社式などの社内行事もここで行われていました。今でも階級ごとの研修や、社員同士の親睦を深めるための運動会がここで行われています。しかし、広いグラウンド、体育館、宿泊施設、専属の料理人を抱える食堂と、幅広く活用できる研修センターをスターツの社員だけが使うというのももったいないと考え、お取引先様や周辺の企業、団体にもご案内し、徐々にご利用いただくケースが増えてきました。
「企業研修」と一言で言っても、その形はさまざま。そのトレンドの移り変わりをセンター長の田中嶋に聞いてみると「ひと昔前はスクール形式が主流でした。スクール形式というのは、いわゆる学校と同じ形です。ホワイトボードの前に立つ講師に向かって受講者の机が並ぶ、座学中心の研修です。それが最近ではグループワークが主流になってきていて、机の並べ方も、いくつかの島を作り、グループごとのディスカッションを重視しているところがほとんどです」と語ります。
さらに、体育館やグラウンドの使い方にも変化が。昔はスポーツがほとんどでしたが、近年特に目立つのは、チームビルディングを目的とした研修プログラムの増加です。単なる座学だけでなく、体を動かすアクティビティを組み合わせた研修のニーズが高まっているそう。
田中嶋───「やはりコロナ禍を経てあらためて“チームの和”の大切さが見直されているのではないでしょうか。よりチーム力を強固なものにしようと、研修に力を入れている企業様は多いと感じいてます。その中で面白いのは、社内運動会の利用が非常に増えていることですね。当センターでは、玉入れや綱引き、短距離走に大玉転がしなど定番の種目は一通り器具が揃っているので、外部のイベント会社さんにも驚かれます」
そんなスターツ総合研修センターには、他の施設にはない大きな強みが2つあるといいます。
田中嶋───「一つは、やはり立地ですね。グラウンドや体育館を備える研修施設は他にもありますが、軒並み山間部まで行かなければなりません。その点、当センターは都心から1時間ほどの好アクセスです。車なら谷和原インターを降りてすぐですし、電車と徒歩でのアクセスも可能です」
そしてもう一つが、田中嶋を始め、歴代のセンター長が力を入れてきたスターツならではの利点、ワンストップサービスです。
田中嶋───「研修の企画から宿泊、食事、各種施設(研修室、体育館、グラウンドなど)の利用手配まで、専任の窓口担当が一気通貫で対応します。他の施設では、ひとつの施設であっても研修は研修、食事は食事、宿泊は宿泊と、それぞれが別の運営会社によって行われていることも多く、手配が煩雑になりがちですが、当センターでは一つの窓口で完結。ご利用いただく担当者の手間が大幅に軽減できるというお声をいただいています。これは、さまざまなグループ会社を持つスターツが、自社の研修センターとして、自社で運営しているからできることだと思っています」
だからこそ、どこまでも柔軟にさまざまな研修に対応が可能だと田中嶋は続けます。
田中嶋───「現在(取材時)入られている企業様は、4カ月、ほぼ住み込みの研修を実施されています。そうなってくると、息抜きのために体育館の時間外利用や自習できる場所を増やしたいなど、いろいろなニーズが出てくるものです。食事も徹底していて、アレルギー対応も標準的な8品目以外にも対応していますし、研修期間の4カ月の間、献立が被らないように工夫しています」
顧客満足第一を徹底しているスターツの研修施設である以上、どんな細かい研修ニーズにも、全力で応えていく。田中嶋は、力強い目でそう語ります。
どんなスタイルの研修にも対応する豊富な設備
スターツ総合研修センターの最大の強みが、宿泊設備、食事、体育館、グラウンドなど、約3万㎡の広大な敷地に豊富な設備が揃っていること。そのバリエーションを生かし、企業の研修はもちろん、各種セミナー、入社式、運動会、学生の部活や地域の少年野球チームの合宿、さらにはドローンの練習などなど、多種多様なニーズに応えてきました。その施設の一部をご紹介しましょう。
まず、研修室は、全部で4部屋を用意。大研修室(60〜100名)に加え、3部屋ある小研修室は連結すると110名まで収容可能。さらに、大きな音も出せる新館(〜20名)もあります。講義や講演のほか、一堂に会してのグループ研修など多目的に使用可能です。


体育館は、バレーやバドミントン、バスケットなど部活やスポーツ団体の練習合宿のほか、式典、イベントスペースとして利用可能。天井が高く、近年ではドローンの練習などにも利用されているそうです。
そして、200mトラックと野球の設備が整う複合型のグラウンド。


2300名を収容し、空いているスペースで模擬店などの出店、バーベキューなども可能。スターツグループの社内運動会も毎年ここで開かれています。
宿泊設備は、コミュニケーションを育む研修施設ならではの部屋を用意。3人1部屋のトリプルベッドを基本として、宿泊室同士の間に各部屋から直接行き来できるミーティングルームを併設。個別の学習や打ち合わせ、就寝前のメンバー同士の親睦などに利用できる空間があることで、長期滞在の際にも窮屈にならず過ごすことが可能です。

田中嶋───「単に設備が充実しているだけでなく、研修施設として最初から設計されているため、研修のための整った空間で質の高い研修を行っていただけます。そこに加えて、利便性、サービスの高さ、スターツグループならではの細やかな対応、こういったところをご評価いただき、ありがたいことに約7割の方々にリピートしていただいています」
「人材育成にこそ投資を」——背伸びの決断が生んだ人材育成の城

まさに“総合”の名が表すように、さまざまな研修ニーズに対応できるスターツ総合研修センター。しかし完成した当時、社員数200名ほどだったスターツにとってはあまりにも立派すぎる施設でした。完成した翌年の1990年、現在のセンター長である田中嶋淳は、まだ内定者だった頃に、この施設で研修を受けていたと言います。
田中嶋───「当時はまだ完成したばかりの建物は立派で、どこを見てもピカピカでしたから、私もびっくりしましたよ。よくよく話を聞いてみると、そこにはスターツグループの創業者、村石久二の並々ならぬ想いがあったそうなんです」
「人が、心が、すべて。」という、創業以来変わらないスターツの企業理念を掲げた村石。身の丈に合わない大きな施設を建設することになったのは、まさに人がキーワードでした。
田中嶋───「『“企業は人なり”を実戦するなら、人財育成にこそ投資するべき』という考えから、研修センター設立には特別な想いを持っていたようです。社員200名ほどに対して、宿泊定員70人の規模。それだけの社員が一斉に研修を受けたら会社が回らなくなってしまいますから、当時としても相当な背伸びだったと思います」

研修所という名の器が企業の未来を形づくる。そう信じていた村石は、いつかこの規模に見合う会社になろうと成長を誓いました。それから35年、現在の社員数は9,000名以上になりました。それまでには、多くの困難があったといいます。
田中嶋───「施設の完成直後にバブルが崩壊し、その後もリーマンショック、そしてコロナ禍。特にコロナ禍では多くの企業が自社保有の研修施設を真っ先に手放していったなか、スターツはそうはしませんでした。施設をご利用いただいたお客様からいただいた『この施設を手放しても良いタイミングはいくつもあったと思うけど、そうしなかったのはスターツさんが人財を大切にしている証拠だね』という言葉は今も心に残っています」
10人〜2000人規模まで受け入れる、豊富な経験と実績を還元したい

「最近、当センターへのお問い合わせが増えていて、とても嬉しいんです」と、田中嶋がポロリとこぼします。
田中嶋───「この施設をスターツだけでなく、多くの方に活用いただこうと創業者の村石に提案したのは、初代のセンター長でした。せっかく多くの人をもてなせるスタッフを揃えているのだから、我々スターツが自社だけで使うだけではもったいない。当初は貸し出すつもりはなかった村石に対して、『もっと多くの人に役立ててもらうべきだ』と熱く語られたそうです。コロナ禍は本当に辛い時期でしたが、それを乗り越えたお陰で、いま、研修に運動会にと、たくさんの方に利用していただいています」
それが何よりも嬉しいと、田中嶋は言います。
田中嶋───「ここでスターツの社員が2000人以上集まる運動会を毎年開催しているんです。グラウンドの芝の管理から当日の運営、食事の用意まで、すべて自分たちで行っています。そうすると、数百人くらいの規模なら結構余裕を持って対応できるんですよ。それだけの地力をつけてきました」

田中嶋は、「この経験と実績を生かして、ぜひ企業研修で悩んでおられる方々の力になりたい」と続けます。
田中嶋───「利便性の高い立地と、他にはない総合的な施設機能を備え、多様なニーズへの柔軟な対応も、すべてワンストップで専任の担当がサポート。これだけ揃った研修施設は、なかなかないと自負しています。ぜひ研修や合宿、イベントの会場として、興味を持ってもらえたら嬉しいです」
- 営業時間
- 9:00~18:00
- URL
- https://kensyu.starts.co.jp/
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