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2024春季トラックシーズン開幕!(金栗記念選抜陸上大会/日体大長距離競技会)
2024年春季シーズンの初戦として4月13日(土)に、第32回金栗記念選抜陸上中長距離大会2024に2名、第312回日本体育大学長距離競技会に1名の選手が出場しました。以下、監督レポートと出場選手のコメントをご紹介します。
■第32回金栗記念選抜陸上中長距離大会2024(日本グランプリシリーズ グレード2)
熊本県熊本市(えがお健康スタジアム=熊本県民総合運動公園)で開催され、女子5000mに2名の選手が出場した。この日の熊本は、初夏を思わせる陽気となった。気温が27度まで上昇する高温多湿の天気は、この時期、春季初戦を迎える長距離走種目にとっては厳しい気象条件であったといえる。
<女子5000m 第1組>
午後4時スタートの女子5000m1組に出場した對馬千紘選手は、冬から練習を順調に積んできた。2月の全日本実業団ハーフマラソン・10キロの部で4位に入賞した際に、後半の5キロを16分02秒でカバーしていることから、この日の目標は15分台の自己新記録(ベスト:16分09秒)を出すことだった。
スタートして後方に位置した對馬選手は、落ち着いて走ることに専念したが、3000m付近で先頭集団から離れ、実力を出したとは言い難いレースとなった。ただ、最後まで粘りを見せ、後半は前の選手を抜き続け、順位を上げて7位でゴールした。エンジンのかかりが遅かったと思えるレース内容からは、暑さや今季初戦への不安があったように感じる。
練習の感触からは、2月から実力が増していることは明らかで、もっと上を目指すべき選手。その自覚が本人にもあるのだろう。レース後に、反省を口にした對馬選手。次戦での巻き返しに期待したい。
◎對馬千紘選手のコメント
「今回の結果は目標とは程遠いものになりました。レース中盤から後半のペースが落ちてしまうことが自分の課題なので、ここを改善して次のレースでは同じ失敗をしないようにします。改めて、結果・タイムにもっとこだわっていかないといけないと感じました。」
<女子5000m 第3組>
女子5000m最終組(3組)に出場したワングイ・エスタ・ワンブイ選手は、積極的な走りで終始先頭集団の前方に位置してレースを進めた。先頭集団のペースが安定しない消耗度の激しいレースにも上手く対応していたが、4000m手前で先頭集団から離れ、最後は我慢のレースになった。それでも最後まで集中力を切らさずに力走し、6位でゴールした(タイムレース決勝で総合6位)。
ワンブイ選手は、帰省していたケニアから3月下旬に帰国。移動疲れの影響で練習では思うような走りができていなかったが、持ち前のセンスで、まずまずのタイムで入賞を果たした。レース中は「監督にアドバイスされた腕と胸郭の動きを意識して、カラダは重かったけど、何とかまとめられて良かった」と今季初戦を無事に終えたことに安堵の表情を浮かべていた。
最近の10日間は体調が噛み合わないことが多かっただけに、1戦目を消化した後の上昇度が見込まれる次戦(4/29 織田記念国際陸上)が楽しみになった。
◎ワングイ・エスタ・ワンブイ選手のコメント
「今日の試合は順位は満足していますが、タイムは目標に届きませんでした。カラダは重かったけど、フォームを意識してレースをまとめることに集中しました。次の試合では、今日の記録をもっと上回ることができるように頑張ります。」
■第312回日本体育大学長距離競技会
女子5000m2組に出場した西川選手は、外国人選手が飛び出して独走する中、第2集団を3600m手前まで自ら引っ張りレースを作った。ラスト600mでしっかり切り替えて16分03秒56で走り、現状の力を発揮したレースとなった。
◎西川真由選手のコメント
「今日は新シーズン初めのレースで、今の状態を確認する位置付けと2週間後のハーフマラソンに向けて刺激を入れる為に出場しました。
練習から、体の状態に少し不安がある中でしたが、レース中で他の選手の動きを見て自分でレースを作っていくことができその後きついところを体感しながら最後も落ちすぎず上げて終わることができたので及第点だと思います。
結果的に2ndベストを出せ、幸先のいいレースとなりました。次のハーフマラソンを春シーズンのターゲットにしているので、自己ベストを出せるように頑張りたいと思います。」