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キャップレートとは?計算方法と投資判断への使い方
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キャップレートとは?計算方法と投資判断への使い方
キャップレートとは、年間純収益を物件価格で割り、収益力と価格の関係を確認するための指標です。計算方法・表面利回りとの違い・相場を見る際の注意点・投資判断への活かし方を、国内外の不動産市場の視点も交えてわかりやすく解説します。
「キャップレートという言葉は聞いたことがあるけれど、表面利回りとどう違うのかよくわからない」とお悩みの方は多いのではないでしょうか。キャップレートとは、年間純収益を物件価格で割って算出する収益性指標で、物件の収益力と価格の関係を確認するための基準の一つです。
この記事では、計算方法、相場を見る際の考え方、表面利回りとの違い、投資判断への活かし方、公式データの調べ方までを解説します。なお、キャップレートは「高ければ良い」「低ければ悪い」と単純に判断するものではなく、立地、賃貸需要、将来性、流動性などと合わせて総合的に見ることが大切です。
Q1: キャップレートとはどのような指標ですか?
キャップレート(Cap Rate)とは、不動産が生み出す年間純収益を物件価格で割って算出する収益性指標で「還元利回り」や「期待利回り」とも呼ばれます。物件の収益力を価格に換算するための基準として、不動産鑑定や投資判断で広く使われています。
キャップレートの調べ方
キャップレートの正式な呼び名は「還元利回り」です。国土交通省の不動産鑑定評価基準では、一期間の純収益から物件の価格を直接求めるための率と定められています。 現在のキャップレートの水準は、主に次の2つの資料で確かめられます。
日本不動産研究所の「不動産投資家調査」では、エリア別・物件種別の期待利回りを年2回公表しています。また、国土交通省の「不動産情報ライブラリ」では、条件が似ている物件の取引価格を確認できるため、そこからキャップレートを逆算できます。
- 出典:国土交通省「不動産鑑定評価基準」
https://www.mlit.go.jp/common/001204083.pdf - 出典:日本不動産研究所「不動産投資家調査」
https://www.reinet.or.jp/visitors-report.html - 出典:国土交通省「不動産情報ライブラリ」
https://www.reinfolib.mlit.go.jp/
Q2: キャップレートはどのように計算しますか?
計算式は「キャップレート=年間純収益(NOI)÷物件価格」です。年間純収益とは、家賃収入から管理費や固定資産税などの運営経費を差し引いた額を指し、借入返済や減価償却費は含みません。
キャップレートの計算方法と種類
たとえば、年間の家賃収入が600万円、運営経費が150万円の物件を1億円で購入する場合、純収益は450万円です。そのため、キャップレートは4.5%となります。
純収益(NOI)は、家賃収入から次の費用や損失を差し引いて求めます。
・管理費や修繕費
・固定資産税・都市計画税
・損害保険料
・空室などによる損失
ローンの元利返済と減価償却費を差し引かないのは、物件そのものが稼ぐ力を測る数字だからです。純収益には、一時金の運用益を加え、資本的支出を差し引いたNCFの考え方もあります。
- 出典:国土交通省「不動産鑑定評価基準」
https://www.mlit.go.jp/common/001204083.pdf
Q3: キャップレートと不動産価格はどのような関係にありますか?
不動産価格とキャップレートには、一般に反比例の関係があります。純収益が同じであれば、キャップレートが低いほど物件価格は高くなり、キャップレートが高いほど物件価格は低くなります。ただし、これは単純に優劣を示すものではありません。需要が安定した人気エリアでは、資産価値の維持や将来的な価格上昇への期待から、低いキャップレートでも取引される場合があります。
キャップレートが不動産価格にもたらす影響
物件価格は「純収益÷キャップレート」で求められるため、純収益が同じであれば、キャップレートが低いほど価格は高くなります。人気エリアは賃貸需要や売却時の流動性が見込まれやすく、投資家が求める利回りが低くなる傾向があります。
一方で、キャップレートが高い物件には、空室リスク、賃料下落リスク、売却時の流動性リスクなどが織り込まれている場合もあります。
海外不動産でも同様に、ロンドンやニューヨークなど国際的に需要の高い都市では、利回りの高さよりも資産価値の維持や中長期的な価格上昇期待を重視する投資家が少なくありません。そのため、キャップレートだけで割安・割高を判断するのではなく、人口動態、経済成長、供給状況、法制度、為替なども含めて確認する必要があります。
Q4: キャップレートの相場はどのくらいですか?
キャップレートの相場は、物件の立地や種別、築年数、賃貸需要、金融環境などによって異なります。一般的には、需要が安定している人気エリアほど低く、より高いリターンが求められるエリアほど高くなる傾向があります。水準を確認する際は、日本不動産研究所が年2回発表する「不動産投資家調査」など、公表資料の前提条件を確認するとよいでしょう。
住宅系と事業用の見方
賃貸住宅は、生活需要を背景とする比較的安定した賃貸需要が見込まれる一方、立地や築年数、住戸タイプによって期待される利回りは変わります。人気エリアでは物件価格が高くなりやすく、結果としてキャップレートは低くなりやすい傾向があります。
事業用物件の場合は、オフィス、店舗、物流施設、ホテルなど用途によって収益構造やリスクが異なります。たとえば、主要都市中心部のオフィスや店舗は需要の厚さから低いキャップレートになりやすい一方、郊外型施設や運営リスクを伴う用途では、より高い利回りが求められることがあります。
- 出典:日本不動産研究所「第54回不動産投資家調査」
https://www.reinet.or.jp/?p=38949
都市別・国内外で見る際の注意点
都市別に見ると、人口集積や交通利便性、雇用の厚み、賃貸需要の安定性が高いエリアほど、投資家が許容するキャップレートは低くなりやすい傾向があります。一方、将来の需要見通しが読みづらいエリアや、売却時の買い手が限られやすいエリアでは、より高い利回りが求められることがあります。
国内外を問わず、人気の高い都市ではキャップレートが低くなる傾向があります。ロンドン、ニューヨークなどの国際都市では、安定した賃貸需要に加え、長期的な資産価値の維持や価格上昇期待を重視する投資家も多く見られます。そのため、海外不動産では利回りの水準だけでなく、人口動態、経済成長、供給状況、法制度、為替、出口戦略まで含めて判断することが重要です。
つまり、キャップレートの相場は単なる数値比較ではなく、その水準にどのような市場評価やリスク認識が反映されているかを読み解くための材料として活用することが大切です。 なお、公表値は投資家へのアンケートによる期待利回りであり、実際の取引利回りとは異なります。経費を差し引いた純収益がもとになっているため、広告に掲載される表面利回りとも前提が異なります。対象となる物件の規模や条件も限定されるため、個別の投資判断では、物件ごとの収支、管理状況、将来の修繕、売却可能性などを確認する必要があります。
- 出典:日本不動産研究所「第54回不動産投資家調査」
https://www.reinet.or.jp/?p=38949
Q5: キャップレートと表面利回り・実質利回りはどう違いますか?
表面利回りは満室を想定した家賃収入のみを使う簡易的な指標で、実質利回りは経費と空室率を加味した実態に近い指標です。一方、キャップレートは、物件の収益力から価格そのものを算出・評価するために用いる点で目的が異なります。
表面利回りの定義と用途
表面利回りは「年間の満室想定家賃収入÷物件価格×100」で計算します。経費も空室損失も差し引かないため、物件資料や広告に掲載されるのは、たいていこの数字です。 計算しやすく、候補を絞る最初の判断には向いていますが、経費や空室による損失が反映されていないため、収益性を詳しく判断するには十分ではありません。
実質利回りの定義と用途
実質利回りは「(年間家賃収入-年間経費)÷(物件価格+購入時諸費用)×100」で計算します。仲介手数料や登記費用まで分母に含めるため、実際に手元に残るお金の感覚に近い数字です。実質利回りは、物件を購入するかどうかを詳しく検討する段階で使います。物件価格の妥当性まで評価するキャップレートとは、役割が異なります。
まとめ
キャップレートは、純収益を物件価格で割り、物件の収益力と価格の関係を確認するために使う重要な指標です。表面利回りより計算に手間はかかりますが、経費や空室を含めて確認できるため、物件の収益力をより具体的に把握できます。ただし、キャップレートは高ければ良い、低ければ悪いというものではありません。低いキャップレートには立地の希少性や安定した需要が反映されている場合があり、高いキャップレートには空室リスクや流動性リスクが織り込まれている場合があります。
海外不動産では、税制、賃貸慣習、融資条件、為替、法制度が国や地域によって異なるため、日本のキャップレートの水準をそのまま当てはめることはできません。また、インカムゲインだけでなく、キャピタルゲイン(値上がり益)を重視する投資も一般的です。そのため、キャップレートに加えて、賃貸需要、市場成長性、資産価値、将来の売却可能性まで含めて検討することが大切です。
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スターツコーポレーション株式会社では、40年以上にわたる海外事業の実績を活かし、各国・地域の現地情報をもとに、海外不動産の購入や運用に関するご相談を承っています。現地に自社スタッフを配置し、物件情報の提供だけでなく、購入にともなう実務、リスク確認、購入後の管理、将来の売却まで、実務面を含めてサポートしています。
「気になるエリアの具体的な利回りが知りたい」「日本と海外でどのくらい違うのか比較したい」といったご相談も歓迎です。国や地域、物件タイプごとの最新の市場動向をふまえ、現地スタッフがわかりやすくご案内します。
海外不動産をご検討の際は、利回りの数値だけで判断せず、目的や保有期間、リスク許容度に合わせて総合的に確認することをおすすめします。まずはお気軽にお問い合わせください。