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ハワイ不動産投資とは?その魅力と基本知識
The Americas

ハワイ不動産投資とは?その魅力と基本知識
はじめに
ハワイにおける不動産投資は、リゾート地ならではの"自己利用を目的とした購入ニーズの多さ"や"資産価値の安定性"を背景に、世界中の投資家から注目されています。年間を通して温暖な気候と豊かな自然環境、高い治安水準、そして安定した観光需要に支えられて、ハワイの不動産は長期的に資産価値を維持しやすいエリアの一つです。
投資対象としてのハワイ不動産は、ホテルコンドミニアムから一戸建て住宅、高級別荘、さらには収益用の集合住宅や商業物件まで多岐にわたります。物件種別により収益性や管理の難易度が大きく異なるため、目的や資産状況に応じた戦略的な選択が必要です。
本記事では、1986年に創設した弊社現地法人Starts International Hawaii Inc.の観点を交えた、ハワイにおける主な物件種別の特徴、利回り、管理の難易度、購入の注意点などを詳しく解説し、投資判断に役立つ情報を提供します。
本情報は掲載日時点の情報であり将来をお約束するものではございません。
目次
1.ハワイの不動産市場の現状と将来展望
1-1)観光需要と住宅不足が生む価格上昇圧力
ハワイは年間約950万人の安定した観光客の流入があるため、ホテルや短期レンタル物件の需要が非常に高い地域です。一方で、島という地理的制約から土地供給に限界があり、特にオアフ島など都市部では住宅供給不足が慢性化しています。そのため、需給バランスの観点からも、ハワイ不動産は価格が下がりにくく、中長期的に安定した資産価値を維持する傾向にあります。
1-2)外国人投資家にも開かれた市場
ハワイの不動産市場は外国人にも開かれており、日本、カナダ、香港、韓国 をはじめとする多くの国の投資家が参入しています。その中でも最もハワイ不動産を購入している外国は日本人です。歴史的・文化的な親近感や安心感があり、観光と資産保全を兼ねた目的で不動産を購入する傾向があります。さらに、ドル建て資産への分散投資としてのニーズも高まっています。 購入に際しての法的制限は少ない一方、別荘税や不動産取得税など、現地特有の税制度への理解は不可欠です。信頼できる現地パートナーや弁護士、会計士との連携が成功の鍵となります。 弊社現地法人責任者はCPA*の会計資格を持っているため会計処理まで自社でサポートさせていただいております。不動産仲介だけではなく仲介、税務処理とワンストップでサポートさせていただきます。
CPA*:アメリカにおける公認会計士の資格。財務諸表の監査、税務、経営コンサルティングなど、幅広い専門業務を行うことができる。州ごとにライセンスが発行され、取得には全米統一試験(USCPA)への合格と、一定の実務経験が必要。
参照:
https://www.tghawaii.com/wp-content/uploads/Buyer-Stats-Oahu-Q1-2025.pdf
1-3)ハワイ州の政策と規制動向
近年では短期賃貸に関する規制が強化され、Airbnbなどによる無許可で30日未満の短期貸し出しをすることに対し、取り締まりも進んでいます。投資用賃貸物件として活用するには、ゾーニング規制やレンタル許可の有無を事前に確認する必要があります。こうした規制を回避しつつ、安定的な運用を図るには、法令遵守を徹底した運用プランが求められます。
2. 物件種別ごとの特徴と選び方
2-1)コンドミニアム(分譲マンション)

ハワイの不動産投資でもっとも人気が高いのがコンドミニアムです。特にホノルル市内やワイキキ周辺には、高級ホテル並みの設備を備えたコンドミニアムが多数存在します。
【特徴】
・他の種別と比較して価格が手頃(とはいえ日本の水準よりは高額)
・ホテル管理型もあり、管理の手間が少ない
・短期賃貸可能な物件も存在(ただしゾーニングと許可制)
投資家にとっての魅力は、管理費が発生する一方で、施設の維持管理やテナント対応を一任できる点にあります。また、バケーションレンタル*としての活用も可能なため、観光シーズン中の高収益が期待できます。
バケーションレンタル*(Vacation Rental):個人所有のコンドミニアムや一軒家を、旅行者に短期間貸し出す宿泊形態のことです。ハワイでは「30日未満」の短期滞在提供を認められています。スターツへ運営をお任せいただくことも可能です。
2-2)戸建て住宅(Single Family Home)

ハワイでの戸建て住宅投資は、広い敷地やプライバシーを重視する層に人気があります。
【特徴】
・建物自体の資産価値に加え、土地の価値も高い
・自己利用・長期賃貸の両方に対応可能
・管理が煩雑(庭の手入れ、設備修繕など)
投資というよりは「セカンドハウス」「移住を見越した購入」という目的にも合致します。エリアによっては価格が数億円規模となるため、資金的余裕と長期的視点が求められます。
2-3)マルチファミリー住宅(一棟集合住宅)

複数戸の賃貸ユニットを持つ集合住宅(Multi-family Housing)は、安定したキャッシュフローを求める投資家に人気の物件種別です。
【特徴】
・複数世帯に賃貸可能 - 空室リスクを分散できる
・管理会社との連携が必須
・一般的に米国本土と比べると在庫が少なく、競争率も高いため、購入タイミングとネットワークが成功のカギを握ります。
2-4)商業用不動産(店舗・オフィスなど)

小売店舗、レストラン、オフィススペースなどの商業用不動産も、ハワイでは一定の需要があります。
【特徴】
・高利回りの可能性
・倒産や経済動向の影響を受けやすい
・テナントの質と契約内容がリスク管理に直結
観光業に支えられているため、観光地に立地する商業不動産は収益性が高い一方で、パンデミックのような外的ショックには注意が必要です。
賃料交渉や契約条項を慎重に設計することが求められます。
3.物件種別選定のポイントと成功の秘訣
3-1)目的と投資スタイルに応じた選定
どの物件種別が最適かは、「短期で収益を狙いたいのか」「長期で安定収入を得たいのか」「自己使用も考慮したいのか」によって大きく異なります。たとえば、自己利用しながら収益を得るのであればホテルコンドやバケーションレンタルの運用が可能なコンドミニアム、長期安定を重視するならマルチファミリー住宅など、投資スタイルに合わせた選定が鍵です。
3-2)ロケーションの重要性
ハワイと一口に言っても、オアフ島(特にホノルル)、マウイ島、ハワイ島、カウアイ島では、不動産価格も需要層も異なります。交通の便、周辺の観光施設、ビーチへのアクセス、教育・医療機関の有無などを総合的に判断し、将来性のあるエリアを選ぶことが成功の第一歩です。
4. まとめ:ハワイ不動産投資を成功させるために
ハワイ不動産投資は、観光地という特性を活かした高い収益性や、国際的な人気、資産価値の安定といった多くの魅力を備えています。一方で、物件種別やエリア、法的規制、税制などを十分に理解した上で、戦略的に判断することが重要です。 目的に合った物件種別の選定、ロケーション選び、連携体制を整えることで、ハワイ不動産投資の成功確率は飛躍的に高まります。 ハワイ不動産投資は是非スターツへご相談ください。