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海外駐在員のための社宅探し・ライフライン開通完全ガイド(駐在員ご本人様向け)
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海外駐在員のための社宅探し・ライフライン開通完全ガイド(駐在員ご本人様向け)
はじめに:海外駐在は
「住まい」と「生活インフラ」から始まる
海外駐在が決まると、まず直面するのが住居の確保と、生活インフラ(ライフライン)の整備です。現地での業務を円滑にスタートさせるためにも、引っ越し直後の生活基盤は早急に整える必要があります。とはいえ、言語・文化・手続きの違いから「どこに住むべきか」「電気や水道の開通はどうするのか」など、多くの駐在員が不安を感じるポイントでもあります。
スターツコーポレーション㈱は世界30都市以上に現地法人を展開しており、各地で年間約4,000件の住宅契約をサポートしています。「海外駐在員」「社宅探し」「 ライフライン開通」といったテーマに焦点を当て、駐在生活をスムーズに始めるためのポイントを、具体的かつ実践的にご紹介します。
目次
1. 社宅探しのステップ:渡航前から始まっている
1-1)渡航前に準備すべき情報収集
社宅探しは現地に着いてから始めるのでは遅いことが多いです。特に人気エリアでは空室が少なく、現地で内見できる物件も限られます。そのため、渡航前に以下の点を情報収集しておくことが重要です。
- 会社が定める家賃上限・規定
- 通勤先からのアクセス
- 治安・学校・病院など生活インフラ
- 家族構成に合わせた広さ・間取り
また、会社によっては提携している不動産仲介会社があるため、事前に紹介を受けておくとスムーズです。
1-2)現地での住まい選びのコツ
現地では「日本とは異なる不動産文化」があります。たとえば欧米では家具付き物件が一般的な地域も多く、内装や管理体制も国によって様々です。以下の点に留意しましょう。
- 契約は法人契約か個人契約か
- 家具・家電の有無
- セキュリティ体制(ゲート・ガードマンなど)
- 日本語対応可能な管理会社の有無
物件選びの際は、できるだけ現地に詳しい不動産会社を通じて、複数の候補を比較することが安心につながります。
1-3)社宅契約時に注意すべきポイント
社宅契約にあたっては、以下の契約条件に注目してください。
- 敷金
- 礼金
- 保証金の有無と返還条件
- 契約期間(途中解約時のペナルティ)
- 家賃の支払通貨と支払方法
- 修繕・メンテナンスの責任分担
特に法人契約でない場合、自分で交渉・手配する必要があり、トラブル防止のためにも契約書は可能であれば日本語訳を用意しましょう。
2. ライフライン開通手続きの実務
2-1)電気・水道・ガスの契約
多くの国では、電気・水道・ガスはそれぞれ異なる会社と個別に契約が必要です。以下の情報が求められることが一般的です。
- 入居者の身分証明書
- 銀行口座情報(引き落とし用)
- 契約書(住居の住所が記載されているもの)
国によっては、開通までに1週間以上かかるケースもあるため、入居前に手配できる場合は先行して申請を済ませておきましょう。
2-2)インターネット・通信インフラの確保
現代の生活に欠かせないインターネット。現地の通信会社と契約することで固定回線・Wi-Fiが利用できます。
- 契約方法はオンラインまたは窓口申請
- モバイルWi-Fiを一時的に活用する手も
- 家族帯同の場合は通信速度や容量にも注意
特に海外勤務初期は、ZoomやTeamsで日本と連携を取る必要も多いため、安定した回線の確保は業務上も極めて重要です。
2-3)その他生活インフラ
(ごみ出し、郵便、運転免許)
生活に密接する制度・手続きとして、以下も要チェックです。
- ごみ出しのルール(分別・回収日)
- 郵便受けの設置と住所登録
- 現地運転免許証の取得(国際免許 or 切替)
これらも各国で大きく異なるため、事前に日本人会や現地サポートスタッフなどから情報を得ておくことが推奨されます。
3. トラブルを防ぐための実践ポイント
3-1)トラブル事例とその予防策
実際にあった駐在員のトラブル例をいくつか紹介します。
- 「契約後に実際の家賃と異なる請求をされた」
- 「水漏れが起きたがオーナーが対応してくれない」
- 「電気が止まったが再開方法が分からない」
これらは、契約内容の不明確さや、緊急時の連絡手段が整備されていないことに起因します。入居時に管理会社の連絡先や緊急時の手順を必ず確認し、記録しておくことが大切です。
3-2)現地サポート会社や仲介業者の活用
社宅探し・インフラ整備を自力で行うのは困難な場合もあります。そんなときは、以下のような支援先が頼りになります。
- スターツを含む日本人向け不動産仲介業者
- 会社が提携する現地サポート会社
- 日本大使館や領事館
これらの専門機関と連携することで、言語・文化の違いを乗り越えて安心した生活が実現できます。
4. 家族帯同の場合の特別な配慮
4-1)帯同家族の住環境と学校選び
帯同家族がいる場合、住居は子どもの教育環境や医療施設へのアクセスを考慮して選定する必要があります。以下の点に留意しましょう。
- インターナショナルスクールの場所と通学手段
- 緊急時にかかれる日本語対応病院の有無
- 公園や買い物の利便性
一部の社宅規定では、帯同家族に配慮した家賃上限が設けられていることもあるため、会社への確認も忘れずに。
4-2)生活立ち上げ時に必要なチェックリスト
帯同での赴任時は持参・現地購入すべきものが増える傾向があります。以下のようなチェックリストを作成すると安心です。
- 寝具・調理器具・食料品
- 医薬品や常備薬
- 子ども用の学用品・日本語教材
- 翻訳アプリや現地語ガイド
また、現地スーパーや日系商店の場所も把握しておくと、到着後の混乱が減ります。
5.スターツにできること
海外事業40年の実績
-日系企業だからこその安心感スターツ現地法人では、日本本社から派遣されたプロフェッショナルが駐在し、日系企業ならではの安心ときめ細やかなサービスをご提供しています。
- ご渡航前のWEB面談によるご相談対応
- ライフラインの開設サポート
- 入居後のトラブルへの対応および業者の手配
- 日本国内におけるお問合せ窓口(国際事業本部)
また、駐在員としての生活に必要な情報のご提供もしており、赴任前のご不安を少しでも軽減できるよう努めております。 (海外拠点一覧はこちら)
6.まとめ:海外生活のスタートダッシュを成功させるために
海外駐在員としての生活は、住居とライフラインの整備から始まります。スムーズなスタートが切れるかどうかは、事前準備と現地でのサポート体制にかかっていると言っても過言ではありません。 本記事で紹介した「社宅探し」「ライフライン開通」「トラブル予防策」などの要点を押さえ、安心で快適な駐在生活をスタートさせてましょう。