PROJECT STORY

千代田区との一体複合開発による
地域活性化への挑戦

アルファグランデ千桜タワー
ALPHA GRANDE CHIZAKURA TOWER

描き出した「街の未来」を
現実に

政治やビジネスの中枢機能が
集中する東京都千代田区。
その千代田区内に2018年、
新たに免震タワーマンションが誕生した。
地域に寄り添うスターツグループ
だからこそ可能になった、
次世代の街を見据えた
大規模開発プロジェクトだ。
伝統が息づく街が、
いま未来へ向けて大きく変わろうとしている。
プロジェクトの道のりを追った。

STORY.1

未来に誇れる街を形に!
グループの総力を結集した
プロジェクト

「反響があまりに大きく、パンフレットが足りない!」。2015年秋、「アルファグランデ千桜タワー」の公式サイトがオープンして間もなく、担当者はうれしい悲鳴を上げることになった。当初の2倍の部数を用意してもなくなるほど、資料請求の申し込みが殺到。千代田区内、それも駅から徒歩1分のタワー物件という、このプロジェクトへの注目度の高さを物語る。始まりはその5年前、2010年にさかのぼる。千代田区が、旧千桜小学校の跡地を活用した開発プランを公募。「中堅所得者層向けファミリー住宅とすること」「隣接する民有地との一体的開発」「広場を整備」など複数の条件が出された。これほどに交通至便な立地であれば、仮に販売価格が1億円を超えたとしても引く手あまただろう。しかし、あえて販売価格を抑えることが必須条件として提示されたのは、夜間人口が23区で最少にとどまる千代田区の事情が関係している。都市空洞化や高齢化が進む中、子育て世代を呼び込み、街を活性化することは区の大きな行政課題なのだ。つまり、今回のコンペで問われるのは「いかに高額で売れる物件を造るか」ではなく、「いかに街の未来を描けるか」。これまで、地域に密着した再開発事業や、公共性の高い事業を数多く手掛けてきたスターツの強みがここで発揮された。応募した全7社から、1次審査、2次審査を経て、最終的に選ばれたのがスターツの提案だった。提示条件をすべてクリアしていることに加えて、免震構造の採用、周辺環境への配慮、そして地域交流施設をはじめとする社会・地域貢献への視点が高く評価された結果だ。

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STORY.2

事業協力者を1軒1軒訪ねて交渉
地域密着の企業としての
本領を発揮

もうひとつ、スターツグループの強みとなったのが「定期借地権」のノウハウの豊富さだ。定期借地権の契約は手続きが煩雑なため、扱いを躊躇するデベロッパーも少なくない。特に今回は、土地の所有者が千代田区、民間地権者(事業協力者)、事業主(スターツコーポレーション)の三者に及び、契約のスキームも複雑を極める。しかし、グループ内に信託会社を有するスターツなら、信託契約で敷地の権利を一体化して借地管理を行える。その点も高評価されての選定だった。スターツの総合力を活かした、大規模開発プロジェクトがこうして始動した。
プロジェクトを進めていくうえでは、開発予定地内に土地を所有する事業協力者や、地域住民の方々からも、協力や理解を得ないといけない。その交渉をスターツアセットマネジメントが一手に担い、事業協力者を1軒1軒訪ねて丁寧に話し合いを積み重ね、地元の町会の役員とも関係の構築を進めた。コンペでの選定から実に足掛け6年に及ぶ地道な交渉を終え、2015年6月に工事が着工。2018年に完成。現場で建設工事に携わる施工部隊も含め、プロジェクトに関わるすべての社員や関係者が「街づくりを通して地域に貢献する」という想いを共有している。それは、事業協力者との交渉を外部の業者に任せたりせず、グループで一貫して真摯に取り組んできたからこそ。「人」と「地域」に寄り添いながら事業を進めていくスターツらしさがここにも表れている。

STORY.3

防災機能とコミュニティ機能を
兼備
人々が集う新たな
街のシンボルに

「アルファグランデ千桜タワー」の名称は、旧千桜小学校に由来する。近隣住民にとっては思い入れの深い学び舎。その歴史を継承し、人々が集う新たな街のシンボルに、という想いが込められている。敷地内には約1,500m²の広場が造られ、憩いの場のほかに、災害時には一時避難所としても活用される予定だ。事業者との交渉にあたったスターツアセットマネジメントの不動産コンサルティング部長・時武洋平は、不動産の仕事であっても向き合う相手は「人」だと語る。「事業協力者の方々が抱える個々の事情や想いをくみ取り、ソリューションを提案することが重要。一筋縄ではいかず、長い歳月を要する仕事ですが、その成果は建物という大きな形となって残る。やりがいがあります」販売を担うスターツデベロップメントの事業開発部商品開発グループマネジメント室長・竹田一彦は、再開発の醍醐味を「山あり谷ありを乗り越えながらロングスパンで進んでいく過程」と表現する。「物件の大小を問わず、根底に流れる仕事の本質は変わらない。地域密着で、人対人の関係を築いていくスターツだから、街づくりで社会に貢献していけるのだと実感します」 区内には廃校となった小中学校がほかにも複数あり、活用策が今後議論されることになる。その先陣を切る第1号モデルとして、そしてスターツグループにとって、かつてない都心での大規模開発事業として、このプロジェクトが歴史に刻まれることは間違いない。

ALPHA GRANDE CHIZAKURA TOWER
アルファグランデ千桜タワー

築年月: 2018年7月
敷地面積: 3427.57m²
建築延床面積: 26,968.33m²
階数:地上25階
住宅総戸数:276戸

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